世界情勢から見る中国経済について
私は投資をするので、今回は経済に関するお話をします。
特にこのメルマガを読んでいる方の関心は、
”いつになったら中国のバブルははじけるんだ!”
と思っている方も多いと思いますので、そのへんの見解を述べます。
世界で起きている情況は、アメリカとロシアの冷戦が終わってから
”アメリカ一極化時代”だったと思いますが、
振り返ると2015年は、そのアメリカ一極化が崩れたことを
象徴した1年でした。
具体的にいうと、”AIIB(※)問題”のことです。
※ アジアインフラ投資銀行
(Asian Infrastructure Investment Bank, AIIB)
アメリカと日本が同じような投資銀行(※※)を作っているのに
中国が新しく同じようなものを作ったのです。
※※ アジア開発銀行(Asia Development Bank, ADB)
アメリカは、AIIBの参加に反対しましたが、
日本を除く多くの親米諸国は、アメリカを裏切り
AIIBへ参加したのでした。
今までは”泣く子も黙るアメリカの時代”でしたが、
今回親米諸国は中国の言う事を聞きました。
つまり時代は、アメリカ VS 中国 の二極化時代に入り
かつアメリカの衰えを象徴した1年でした。
孤立したアメリカは、今度は中国側についた国を取り返す作戦に出ています。
日本と韓国でもめていた”従軍慰安婦問題”があっけなく解決。
これは唯一の同盟国である日本と韓国(AIIB参加国:アメリカの裏切りもの)を
仲直りさせるためにアメリカが働きかけた?と言われています。
そして今回の台湾の選挙!
初の女性大統領となった”蔡英文さん”は、
親米・親日・反中で知られる方なので、
ある意味台湾も味方につけたことになります。
参考のブログ記事
『初の女性総統 蔡英文さんと16歳のアイドル』
そして基本的にアメリカを裏切った国々(EU諸国)は、
中国は”金のなる木”だからついていった要因が大きいので、
現在のアメリカの作戦は、”中国経済はもう危ない”ということを
言って回る”情報戦”に出ています。
(中国経済が危ないのは、ウソではありませんが。。。)
つまり”中国経済崩壊→金のなる木は金がならない→裏切る”という構図です。
国も人と同じく ”金の切れ目は縁の切れ目” なわけです。
この情報作戦は、真実(中国経済が危ない)を助長する効果があります。
実際にいろいろと問題を抱える中国。
さらにアメリカの情報作戦による追い討ち。
今年の年初からの中国株安はその象徴だったのかもしれません。
いつ中国のバブルがはじけるかはわかりませんが、
以前日本の高度経済成長時代の”プラザ合意(※※※)”は
バブル崩壊の起点といわれています。
※※※ プラザ合意:アメリカの高インフレ抑制策
これにより”円高ドル安”となり輸出産業に打撃を受けました。
日本の高度経済成長は、アメリカによって叩き潰されました。
今度アメリカは、中国を叩き潰そうとしております。
結果はどうなるかわかりませんが、中国バブル崩壊の日は近いかもしれません。
今回は中国のバブルとアメリカの情報作戦についてでした。
おまけ(2016年の旧正月休み)
これから中国で最大の休暇・旧正月(春節)が始まります。
今年の旧正月私は、家族をシンセンにおいて一人で日本帰国予定です。
(只今奥さんのお父さんがシンセンに来ています)
今年はいろいろなセミナーで勉強するほか、
単身赴任で長野の佐久に行っている友達のところへ遊びに行く予定です。
久しぶりの日本の温泉旅行、楽しみです!