今回は「CCC認証(3C認証)」にまつわる、ちょっと驚きの体験談と
中国国内での最新事情をシェアしたいと思います。
特に、中国に住んでいる方や中国によく出張される方、
あるいは日本からのビジネスで中国市場を狙っている方には必見の内容です!
CCC認証ってなに?
CCC認証(China Compulsory Certification)とは、
中国政府が2002年5月1日から導入した「強制的製品認証制度」です。
一言で言えば、中国国内で販売・流通・使用される一部製品に対して
義務づけられている安全・品質認証制度です。
日本でいうPSEマークや、欧州のCEマーク、アメリカのULマークに近い制度ですが、
これら外国の認証は中国では一切無効!CCCがないとダメ!
というのがミソ。これは、輸入業者にとっても旅行者にとっても要注意ポイントです。
実際にあった!空港でバッテリー没収事件
最近、中国の国内空港では、CCC認証のないバッテリー類(モバイルバッテリー、
ノートPC用の予備バッテリーなど)が没収されるケースが相次いでいます。
空港の保安検査で見つかると、その場で
「これ、3C認証マークないですよね?」
と言われて没収。反論の余地はありません。
実は私の知り合いも、数万円した高性能モバイルバッテリーを
泣く泣く手放したそうです……。
中国の国内線では確実に没収されるが、国際線ではそこまで厳しくないようです。

私も昔、3C認証で苦労した
実は私自身も、昔とある日系メーカーの中国現地法人で3C認証の取得担当を
していたことがあります。
その時、工場で中国向けに出荷する製品が「CCC対象製品」だったため、
製品ごとに“重点管理部品”をリストアップし、
・製品のトレーサビリティ管理
・安全性・耐久性のテスト記録
・管理台帳の整備
・第三者機関による審査対応
などなど…… もうISO9001とISO14001をミックスしたような大変さ!
審査員も厳しい目でチェックしてくるので、工場の担当者はピリピリモードで
毎日過ごしていました(苦笑)。
なぜ中国はCCCにこだわるのか?
中国がここまでCCC認証を徹底するのは、単に品質を保証するためだけでなく、
・国内産業の保護
・市場監督の強化
・海外製品の排除や選別
といった“経済戦略的な意図”も背景にあると思われます。
つまり「うちのルールを守れない製品は入れないよ」というスタンスです。
近年、中国では電池関連のトラブル(発火や爆発)が多く報告されており、
その意味でも空港では特に神経質になっている印象があります。
どんな製品がCCC対象?
CCC対象となるのは以下のような製品群です(一部):
・家電製品(冷蔵庫、洗濯機、テレビなど)
・IT製品(ルーター、ノートPC、タブレットなど)
・電子機器用バッテリー
・電動工具
・車載部品
旅行者に関係あるのはやはり「モバイルバッテリー」や「PC用バッテリー」
「電子タバコの充電器」など。
※ 特に非正規品や通販で買った“ノーブランド製品”は要注意です。
対策方法は?
中国に行く予定がある方、また中国国内の飛行機に乗る予定のある方は、次の点に注意しましょう:
・持ち込む電子製品のラベルを確認(”CCC”または”3C”ロゴ)
・通販で購入したノーブランド品は避ける
・正規メーカー製を購入(Anker、Xiaomi、Lenovoなど)
・心配なら予備バッテリーは持たないのが無難
空港で泣かされるくらいなら、安心できる製品にしておく方がベターです。
まとめ:中国での安全は“認証”から始まる
CCC認証は、ただの書類じゃありません。
それは「この製品は中国のルールに従って作られてますよ」という証明。
外国人にとってはちょっと面倒ですが、中国で安全に過ごすための「通行証」でもあります。
これから中国に渡航予定の方は、自分が使うガジェットの“裏面ラベル”に
ぜひ注目してみてくださいね!
今回は、CCC認証と中国の空港でバッテリー没収された件に関するお話でしたとさ
おまけ(日本も夏真っ盛り)
ここ沖縄より南のシンセンでは、だいぶ前から夏ですが、
現在日本もかなり気温が高いようですね。
時折、妻子が住む千葉の気温や天気がどのくらいか?
確認するのですが、シンセンとあまり気温が変わらないじゃん!
とたびたび思うことがありますね。
そんな中、日本で我が家の次女が友達と近所で開かれる
祭りに友達と行くために浴衣を買ったと聞いて
”あ~ 日本の夏だな~”と思いました。
夏バテに気を付けつつ、日本の夏を満喫してくださいね~