今回は、ちょっとショッキングなニュースについて取り上げたいと思います。
2025年6月7日、観光客でにぎわう京都市の中心部で、
なんと中国人観光客が刃物で切りつけられる事件が発生しました。
犯人の男はその場から逃走中とのことで、事件の詳細とともに、
中国メディアでの報道や私の周囲の反応などを交え、
現場を多面的に見ていきたいと思います。
▶ ニュース動画(YouTube)はこちら:
【京都市の中心部で中国人観光客が切りつけられる 男は現場から逃走(2025年6月7日)】
目次
事件の概要:京都で何が起きたのか?
報道によると、事件が起きたのは2025年6月7日午後、京都市中京区の繁華街。
中国人観光客とみられる男女が何者かに刃物で切りつけられ、負傷したとのこと。
加害者の男はその場から逃走し、現在も行方不明。
現場周辺は一時騒然となり、観光地としての京都のイメージにも
少なからず影響を与えています。
中国メディアはどう報じている?
私が中国のニュースアプリで確認したところ、多くのメディアがこの事件を速報で報道。
特に目立ったのは、在日中国人や観光客に向けて、
「日本滞在中は安全に注意を払い、万が一の際にはすぐに110(警察)、119(救急)へ
通報すること」
「中国大使館・領事館の緊急連絡先も常に把握しておくように」
という呼びかけがなされていた点です。
このような呼びかけからも、中国側はこの事件を「単なる個人間のトラブル」として
片づけず、中国人全体に対する注意喚起の意味合いを込めて
報道していることがうかがえます。
中国現地サイト

職場の中国人同僚が言っていたこと
事件発生からしばらくして、私の中国人の同僚が興奮した様子でこう言ってきました。
「日本では中国人がたくさん殺されたって!」
えっ!?と驚いた私はすぐに中国のニュースサイトをいくつか確認。
たしかに事件は報道されていましたが、「多数が殺害された」などという情報は一切なし。
どうやら、事件のインパクトが強かったこと、
そして中国のSNSやニュース速報の「煽り気味な見出し」が重なり、
一部の人にとって“実態以上に深刻な事件”として受け取られているようでした。
中国人を狙った犯行?偶発的?
日本の報道によると、今回の加害者は事件直前に、
被害者の中国人観光ツアー客の一行と口論になっていたとされます。
つまり、“通り魔”とはいえ、完全な無差別ではなく、
「中国人を狙った」と受け取られても仕方のない背景があります。
この点について、中国国内でも敏感に反応しており、
「近年の日本メディアの反中報道が、こうした事件に間接的に影響しているのではないか」
と指摘する論調もちらほら。
もちろんこれは一面的な見方ではありますが、
個人の犯行であっても、それが“国家間の空気”に結びつけられてしまう
時代背景があるのは否定できません。
日本にも「反中」問題がある
私自身、この事件の報道を見ながら、ふとこんなことを思いました。
「中国の反日デモや嫌日発言がよく取り上げられるけど、
日本にも同じような感情があるんじゃないか?」
確かに、ネット上では“反中感情”をあおるような書き込みも散見されますし、
テレビやYouTubeでも中国を悪く言う言説が人気を集めがちです。
そんな中で、今回のような事件が起きてしまうと、
「これで日本も中国に対して偉そうなことは言えないな…」
と感じてしまうのは、私だけではないはず。
旅行者・在日中国人にできる安全対策は?
この事件をきっかけに、中国大使館やメディアは以下の安全対策を推奨しています:
・110(警察)、119(救急・消防)をすぐに使えるように準備
・中国大使館または総領事館の緊急連絡先を常に携帯
・人の少ない路地や夜間の外出を避ける
・トラブルになりそうな場面では無理せず回避
また、日本に住む私たち日本人としても、
「日本が外国人観光客にとって安心できる国であり続けるために、どうあるべきか」
を考え直す良い機会かもしれません。
まとめ:一つの事件が映す“空気の違い”
今回の京都の事件は、単なる通り魔事件ではなく、日中の人々の感情、報道姿勢、
そして互いの国へのイメージのズレが表面化した出来事だったように思います。
・中国では安全呼びかけが徹底されている一方で、感情的な反応も混在。
・日本では比較的冷静に報道されているが、実際の“反中感情”が事件に
影を落としている可能性も。
旅行者が安心して訪れられる社会を守るためには、報道も、私たち自身の意識も、
もう一段階アップデートが必要かもしれません。
今回は、2025年6月での京都で中国人観光客切りつけ事件に関するお話でしたとさ
おまけ(中国の高考シーズン)
現在中国は、”高考(大学受験)シーズン”です。
中国は日本以上の学歴社会でものすごい受験戦争が繰り広げられています。
参考動画
【“人生を決める”中国・全国統一大学入試「ガオカオ」始まる】
がんばれ、受験生!
勝っても負けても、頑張ったあなたはえらい!
そんなことを考えた今日この頃です。