中国という国は、他の国とは異なる独自の社会制度や文化を持っています。

特に、公務員制度は注目に値します。

公務員の立場や待遇はどのようなものか?

そして、どうしてそんなに多くの中国人が「公務員」になりたがるのでしょうか?

今回は、中国での公務員事情について、

ご紹介したいと思います。

中国の公務員、強い遵守要求とその苦悩

中国では、政府の方針に対して非常に強い遵守要求があります。

私が最も驚いたのは、

政府が示す方向に従わなければならないというプレッシャーでした。

例えば、かつての一人っ子政策を思い出してください。

もし「2人目を産んだらどうなるか」という話になると、

その家庭が会社や社会で立場を失うリスクがあったのです。

家庭の選択が、仕事や社会生活に直結する恐ろしさ。

その中でも特に公務員が一番気を使っていたことでしょう。

また、外国の祝日を祝うことも、

従わなければならないルールのひとつでした。

クリスマスやハロウィンなど、

西洋のお祝い事を祝うことが制限されており、

その影響を最も受けていたのが公務員でした。

今回特にクリスマスイブに妻子を香港に迎えに行ったので感じましたが、

中国大陸と香港ではクリスマスに対する大きな温度差を実感しました。

中国大陸では個人の自由が非常に制限される中で、

彼らはどう感じていたのでしょうか?

中国公務員たちは、自分たちの立場を守るために、

非常に慎重に振る舞わなければならなかったのです。

中国の公務員、”鉄のお碗”の実態

中国では、公務員を指して「鉄のお碗」と呼ばれる言葉があります。

これは、「鉄の碗」のように、

一度手にしたら食いっぱぐれることがない安定した仕事という意味です。

確かに、公務員は給料が高くはないものの、

職場の安定性が非常に重要です。

経済が低迷している現在では特に、

公務員は解雇されることが少なく、

安定した職を持つことが社会的なステータスになっています。

中国では昔から、

公務員は特に安定志向の人々から非常に人気がありました。

特に、若者たちは「公務員になることが出世の近道」と信じていたように思います。

これは今でも続いていて、

公務員という職業は非常に魅力的で、

社会的な安心感を与えてくれる存在となっています。

中国人が目指すべき出世コース

中国で出世を目指すには、どういった道を選ぶべきなのでしょうか?

中国で「出世街道」と言えば、

まずはいい大学を卒業し、

共産党に入党して、

その後公務員になることが一般的なコースです。

共産党に入ることで、良いポジションを獲得しやすくなるため、

多くの若者がこれを目指します。

これはまさに「勝ち組」の道と言えるでしょう。

一方で、商売をする人々はこのコースから外れたことになるため、

商人たちは社会的にはあまり評価されないこともあります。

特に、官僚や共産党の幹部からは、

商売をしている人々に対して軽蔑の視線を向けることも少なくありません。

だからこそ、特に経済の低迷した現在では

大学から共産党に入り、

公務員になる道は非常に重要な出世街道とされています。

まとめ

中国の公務員制度や出世街道、そして生活事情について、

私自身の見聞きした経験を交えてご紹介しました。

中国での生活は、確かにユニークで魅力的ですが、

その背景には複雑な社会システムがあります。

特に公務員制度における「鉄のお碗」のような安定感と、

出世街道を歩むための厳しい選択肢は、

多くの中国人にとって真剣な問題であり、

面白くもあり、深く考えさせられるテーマです。

次回以降も中国での面白い出来事や文化について紹介していきますので、

ぜひお楽しみに!

今回は、中国の公務員に関するお話でしたとさ

おまけ(今年のクリスマスは。。。)

今年は、妻と次女が冬休みを利用して中国に遊びに来ているため

クリスマス、そして数日後に控えた大晦日(妻との結婚記念日)は

妻子がいる状態で過ごすことになります。

そんな中、結果的にクリスマスはみんなで韓国焼き肉を食べました。

そんな楽しいひと時の中、猫のラッキーちゃんが

みんなをほっこりさせてくれることをしてくれました。

それについては、作り始めたばかりのラッキーちゃんを主役にした

ブログのほうで公開しているので、のぞいていただければ幸いです。

ブログ【猫と音の癒しログ】
 ~猫の家で癒される瞬間:ラッキーちゃんのクリスマス~