日系企業の人材募集は大苦戦!
中国にある日系企業は、中国の求職者にとってどんな存在なのか?
中国から見て、日系企業は”外国企業”なのですが、
中国の人、特に求職者にとってどんな存在なのでしょう?
現在、私の働く 某日系企業の私の部門で、
英語が話せるスタッフが辞職してしまうため求人を出しています。
こちらの求人の条件は、
・英語6級以上(※)
・3年以上の仕事経験
の2つ。
※中国でも日本の”英検”と同じように英語の実力を測る自国の試験があります。
ちなみに中国の英語検定は、
8級>6級>4級(一般大学卒業レベル)>。。。
という順番で8級が一番難易度が高く、数字が減るほど難易度が低くなっていきます。
7級とか5級がなぜないのか?よくわかりませんが。。。
面接の時に、私が英語のテストをするのですが、
相手は8級とか6級。
日本で言うなれば、英検1級や準1級の人たちの英語の実力を
私がテストすることになります。
まるで猫がトラに向かって、
”お前は強いか俺がテストしてやる!”
と言っているようで、滑稽です。
話は求人に戻りますが
こちらは日系企業なのであまり給料が高くありません。
旧正月明けの非常に人材を探しやすいこの時期ですが
1ヶ月前から人を募集していますがいまだに見つかりません。
実績は、こんな感じです。
【1回目】
4人希望者があった。(書類が届く)
↓
全員書類選考は合格、面接日時を伝える
↓
面接日に実際に来たのは4人中1人
↓
面接中、給料が安すぎるという事で辞退された。。。
【2回目】
3人希望者があった。(書類が届く)
↓
全員書類選考は合格、面接日時を伝える
↓
面接日に実際に来たのは3人中1人
↓
面接後、”採用”と通知した
↓
採用通知数日後、別のもっとよい給料の職を探せたということで、辞退された。。。
【3回目】
3人希望者があった。(書類が届く)
↓
全員書類選考は合格、面接日時を伝える
↓
面接日に実際に来たのは3人中0人
↓
内1人から”清明節が終わってから面接したい”と連絡がありました。
↓
そして、相手の面接希望日に面接を合わせることとなった。
(続く。。)
いつになったら、スタッフを探せるのだろう。。。
私たちは採用を決める側なのですが、
どっちが面接されているのだかわからない気分です。
日系企業は、中国の求職者にとって、
・安定していて経験は積める
・社長が夜逃げすると言ったリスクは少ない
・しかし給料は安い
というようなイメージがあるようです。
香港系や台湾系などだと社長が夜逃げすると言うリスクはあるというのは
こちら華南地区では結構有名な話です。
急な経済成長で、賃金がどんどん上がり
中国にある日系企業は大変な思いをしているというのは
日本のニュースなどでもよく聞く話だと思いますが、
さらに深彫りすると、今回のように
なかなか人材を探すのに苦戦していると言うようなことも
あるということも知っておくと面白いのではないでしょうか?
今回は日系企業の人材募集に関するお話でした。
おまけ(広州小旅行!)
4/2~4/4の3日間、中国では清明節の3連休です。
我が家は、広州に小旅行に行く予定です。
お決まりのコースで
奥さんは、ショッピングを楽しみ
私は娘たちとホテルで遊ぶ
3連休、楽しみたいと思います!!