ゴールデンウィークが終わってしまいましたが、
いかがお過ごしでしたか?
日本では、コロナの規制が緩和され
行動的なゴールデンウィークを過ごした方も多いのでは?
しかし、ここ中国では。。。
”ゼロコロナ政策”のせいで昨年より閉鎖的なゴールデンウィークに
なった人が多かったと思います。
今回は、この”ゼロコロナ政策”の二次災害的なお話になります。
中国の学校は親も子供もランク付けする!
話は大きく変わって、中国の学校の話になります。
ご存じの方は多いと思いますが、”中国の学校”は
この表題の通りだと思います。
どういうことかというと、
まず、子供が学校に入学するには、親がランク付けされます。
百歩譲って、学校が子供の成績を順位を貼り出して
子供をランク付けするのは許そう。
しかし、学校側は親も点数を付けてランク分けしております。
・両親の戸籍はどこか?
(シンセン戸籍は優遇、その他は優遇無)
・家は持ち家か? 借家か?
(持ち家を優遇)
・その持っている家は、学区内か学区外かどうか?
(学区内の持ち家を優遇)
・社会保険に入っているか?
(親が社会保険に入っていれば優遇)
・社会保険は何年払い続けているか?
(社会保険を長く払い続けていれば、その分優遇)
などなど
親をランク分けして、子供の入学の可否を決めます。
よって中国では、明らかに
”学校 > 親”
という状況なので、日本でいう”モンスターペアレンツ問題”は
存在しないというより、ありえません。
(参考記事)
【中国の子供の教育 その2 (モンスターペアレントは不可能!)】
中国の学校の方針は絶対!
親も子も”学校の言いなり”というここ中国では、
学校の通達は絶対! なわけです。
親が先生に嫌われたら、子供に悪影響が及んでしまうからです。
よって、親は先生に贈り物をしたりして、
”どうにか我が子をごひいきにお願いします!”
というのがまかり通っているので、
(全員の先生が当てはまるとは言いませんが、、、)
場所によって学校の先生は、学校からもらう給料よりも
かなり裕福な暮らしをしているわけです。
この”学校 > 親”という問題は、
中国政府も理解しているため、
”学校から強制的に〇〇をしてはいけない!”と
注意を払っているほどです。
コロナでさらに学校に左右される中国の親と子供たち
そして、現在のコロナ禍。
学校と親子は、どのような影響を受けるのか?
学校はコロナ感染者を出したくないので、
”親も子も、休暇中はシンセン市を出るな!”
(よその場所からコロナに感染して来られると困るから。。。)
このように要求したいのですが、政府が”強制はいけない!”と
言うので、学校側はどうするか?
”休暇中にシンセン市外に出たら、3日間の隔離と陰性証明を出さなければならない”
という要求に変えます。
このように、学校から通達が出されれば、
子供に学校を休ませたくないならば、
例えば6連休の場合、3日間は旅行→3日間自宅隔離+PCR検査
という事を強要されたことになります。
よって、非常に面倒くさいので、間接的に
”シンセン市から出るな!”
と言っているようなものです。
間接的とはいえ、”ほぼ強制!”と変わらないですね。
※ 学校によってこれらの要求の厳しさは違いがあります。
(しかし、基本的に学校の要求は職場などその他の場所と比べると厳しい傾向です。)
よって、中国の人々は、
1,政府からの要求
2,職場からの要求
3,学校からの要求
と、いろいろなところから要求され抑圧されている状況になります。
このような状況を私ら日本人としても理解しておくとよいと思います。
今回は、コロナ禍の中国の学校に関するお話でした
おまけ(そうよ! そうなのよ!!)
現在ここシンセンでは、2日に1回PCR検査がスタンダードになっています。
そこで、そのたびにPCR検査の列に並ばなければなりません。
列が短いときはよいのですが、時折列が長いときがあります。
先日、列が長かった日のことです。
中国特有の、”列の割り込み”がありました。
品の悪い”おばちゃん”が列の割り込みをしようとしていたのですが、
”おい!割り込みするな!”とにーちゃんに言われて、
そのおばちゃんは、にーちゃんの斜め後ろにずれて
にーちゃんの後ろに割り込もうとしていました。
しかし、そのにーちゃんの後ろにいた人も、その場に割り込ませないようにして
結局、その”割り込みおばちゃん”は後ろのほうに去っていきました。
そうよ! そうなのよ!!
日本では当たり前だけど、中国でも徐々にこう言った面がよくなってきてるな~
と実感できた今日この頃です。