インドネシア旅行が迫っていますが、
ついに本日私の指は抜糸いたしました。
祝) 抜糸 !!!
やったー!!!
今巻いている包帯は2・3日後に取っていいとの事です。
→つまりぎりぎりインドネシア旅行時は
包帯なしで行ける事になりました。
抜糸前(中指4針、薬指3針)
抜糸後
今回この”包丁女”に出会ってから、
村の”ナンリン医院”にお世話になり始めました。
まず当日、パックリ切れた指を見て医者が
”縫わなきゃダメ!”と判断し
手術室で傷のある中指と薬指に局所麻酔し、
傷口を縫いました。
このとき私の指を縫った女医さん
(新人っぽい若い子だった)。。。
私の指に糸を通すのはいいんだけど、
ポジションが悪いのか? 私の指の中で
糸を右に動かしたり、左に動かしたりと
キコキコ動かしているではありませんか。。。
→この時、私はバイオリンの気持ち が良く分かりました。 とほほ
それからは、2日に一回、消毒&新しい包帯を
巻きなおす。という単純作業をするため、
1日おきに病院に行ってました。
そして、今回めでたく抜糸ということになりました。
と、ここまでの内容ならば、日本にもある
”普通に怪我した人が、通院してる”
と言う感じですが、中国の病院ではそんな中に
いろいろな出来事が。。。
中国の病院
私はもう、中国の病院には慣れたので、
何てことないのですが、
みなさんはあまりご存じないかと思いましたので、
このタイトルで。。。
まず私は日本にいたとき、”臨床検査技師”という
病院で検査をする仕事をしていました
(国家資格を持ってますよ)ので、基礎医学も勉強したし、
日本の病院でトータル5年働いていたので、
普通の人よりは医学や病院についての
知識があります。
参考記事
その私から見て、今回お世話になった”ナンリン医院”の評価は、
”基本は押さえているかな!”と思います。
しかし、私が昔住んでいた広州の某大学病院、
話に聞いた元同僚がいた
ハルビンの病院などは、すごい物があった。。。
その例を挙げます。
1、不衛生。
コレは信じられなかった。
院内感染とかを注意しなければならない病院が
汚いなんて。。。 ま、問題は患者のマナーなんだけど、
病院サイドはきれいに掃除しなければいけない義務も
あると思う。。。
例)待合室の廊下に落ちたタバコの吸殻、
痰の吐き捨て、
血のついた綿などのポイ捨て。。。
2、感染性ゴミと一般ゴミの分別なし
コレも日本で医学を勉強した私からしたら、
信じられない物があった。
一般的に、血液や尿などの体液が付着したゴミは、
”感染性ゴミ”として一般ゴミ(紙くずなど)とは
分別する(高圧高温で焼却するなど処理法が違うため)のですが、
全部一緒のゴミ箱に入れている。
まー一般の人は知らないだろうから、
病院の人がそれを分かるように表示をつけたりするのが
普通ですが、そんな事は一切なし。
では、ゴミをどう処理しているのだろうか???
3、注射器を使いまわし
こんなのは言語道断!! エイズに感染したらどうすんねん!!!
→都市部の病院は大丈夫だと思いますが、
片田舎だとこんなのが、いまだにあるみたいです。
(私は聞いただけですが。。。)
これらは、かなり重度な問題です。
こんな病院もあるのでもし中国の病院に行く場合は
注意してみてください。
さて、今回私の行った”ナンリン医院”は、
上記3点の問題が存在しない私の評価の高い(?)
病院なのですが、中国にある”普通の病院の問題”を持っています。
(日本人だと問題と思いますが、中国ではコレが普通のようです。)
いい機会なので、お伝えします。
4、診察室のドアはオープン。
まず、これは信じられませんね。
普通日本だと、ドアの閉められた診察室から
看護婦さんが出てきて
”XXさ~ん、どうぞ!”
と呼ばれてから診察室に入ります。 (当たり前か。。。)
しかし、中国にはそんな看護婦はいません。
さらに診察室のドアは開けっ放しで
まったく関係ない人からも丸見えなんです。
だから他の患者が頭から血をダラダラ流しているのも丸見え!
5、診察の順番は列を奪い合いながら。
上記の続きですが、診察室のドアがオープンと言うことは、
患者たちは”私を先に診察して!!”と
言う心理が働き医者の机のそばに群がります。
そして自然と医者が診察する机から列が出来ます。
もう、この時点でも信じられないと思いますが、
さらにすごいことに中国特有の
”列の割り込み”が病院の診察室でも存在します。
6、(病院の)会計の列も奪い合いながら。
診察室で患者たちが診察順番を競い合い列の
割り込み合戦をするのだから、当然ですが、
診察費や薬代を払う会計の場所でも列を割り込みあうわけです。
※さすがに病院では怪我してたり病気の人たちの集まり
なので列の割り込みは
巷での列の割り込みに比べ迫力に欠けます。
しかし、列を割り込まれないようがんばらねばいけないので、
病気になってる余裕はありません!
(あれ? でも病院だよね。。。)
今日も会計前で割り込もうとしていたおっさんがいたので、
ボーンと私の腕で押したという些細な事件があった。
お) ”何すんだよ!”
→何すんだよじゃないよまったく。。。
私) ”並べよ!”
結局、私が押す前にレシートを窓口に出してたおっさんの
処理を病院側のアホそうな会計のにーちゃんは、
先にしてました。
(注意しなければならない側も、まったく注意しない!
どうしょうもないです)
本当、ここ中国では”列の割り込み”と言う行為が
当たり前になってる。
日本人の”列の割り込み”に対する罪悪感を”100”としたら、
中国では、たぶん”1”以下 だと思うくらいです。
いつになったら直るのか。。。
→よってもし読者で中国の病院に行く必要がある場合は、
必ず元気な人に付き添ってもらう事をおススメします。
(多かれ少なかれ割り込み合戦なので。。。)
まあ、ここまでは今までの経験から知っていたのですが、
今回もうひとつビックリしたのは、
7、まったく同じ治療なのに治療費の値段が違う。
私は一日おきに”消毒&包帯交換”をしたのですが、
このまったく同じ治療をしているにもかかわらず
日によって治療費が違いました。
一番安かった日が、14元(約200円くらい)
一番高かった日が、21元(約300円強)
料金の違う領収書。
普通の日本人なら、
”なーんだどっちにしろ安いんだからいいじゃん!”と思うでしょうが、
ここは、中国! 私の愛妻は、”たかーい!!”と言ってました。
ちなみに私がよく夜食で食べる”肉なし焼きビーフン”は、3元(約40円強)!
今回の”消毒&包帯交換”という単純作業が、”焼きビーフン”で換算すると
5~7皿分の値段! さらにそれが1日おきにですよ!
はい、それではみなさんご一緒に、 せーの ”たかーい!”
しかもこの高い時と安い時の値段の差は7元! ビーフン2皿強分です。
→ うー ヤクザだ! 詐欺罪で訴えてやる! って感じです。
中国の病院事情はこんな感じです。
ま、抜糸が終わったので当分お世話になることはないと思いますが、
もし、読者の皆さんの中で病院に行くことがありましたら、ご参考ください。
では、また
(2020年加筆)
現在、さらに都市部であれば、今回の話し様なことはないと思います。
列に並ばない習慣も、多少は身についてきたかな? とも思えます。
しかし、この同じ行為をして値段が違う!
これは今でもあるかもしれませんね。
つまり、この計算をする人の解釈の違いによって値段が変わると言うわけです。
逆に言うと全て同じ人が担当するならば同じ値段だと思います。
このことは病院だけではなく、税関とかその他の役所とかでもありえる
ことだと思います。
標準化しようよ!!
(場所によってはちゃんと標準化されていますが。。。)