日本でも報道されていると思いますが、

中国では全国人民代表大会が閉幕しました。

中国経済が低迷しているとささやかれているここ中国ですが、

今年は本当に“経済成長率+5%前後“という目標を達成できるのでしょうか?

今回は、実際に中国に住む私が体験している中国経済低迷の状況についてです。

経済低迷の実際の状況

若年者失業率が21.3%(中国政府公表値)と公表されました。

しかしある北京大学助教授が“実際は50%近くでは?“という論文を出して、即削除された

なんて言われていますが、その後中国政府は若年者失業率の公表をストップし始めるなど

数値は何が正しいのかよくわかりませんが、“失業者が多い!”というのは

事実だと思います。

そして、大学卒なのに仕事がなくてデリバリーの配達員をしているなんてことも聞きます。

日本の報道では、ほとんどシャッターが閉まっているモールの映像などを使ったニュースを流しています。

それは事実だと思いますが、一生懸命そういう場所を探したのだろうと思います。

(日本の報道は、やらせではありませんが、極端なのを探すので。。。)

とはいえ中国の一級都市(※)シンセンに住む私の実体験からしても、

・ポツポツと営業していないお店を見ること

・新しい店にリフォームしているところ(前の商売をやめた証拠)

・私の知人でもごく少数ですが失業している人がいる

・デリバリーのバイクが多く、バイクにぶつかりそうになる場面は少なくない

など

失業者が多いとか配達員が多いというのは肌感覚で実感できます。

※ 中国の一級都市:北京、上海、広州、シンセンの4つの大都市が

         一級都市と定められています。

経済低迷により受けた私の実際の被害

どのくらい経済が低迷しているのか?

数値はあてにはならないですが、確実に低迷していると思います。

実をいうと私はこの現在の”中国経済低迷“の実被害を被りました。(泣)

厳しいゼロコロナ政策が解除になった去年の初頭

私の住むエリアのそばにある大き目のモール内に

新規参入のフィットネスクラブがオープンしました。

ここは普通のマシン、エアロビなどのスタジオ以外に小さいけどプールがあるため

私は去年の4月から通い始めました。

気になる料金ですが、散々値切ったので

26か月で3500元(約7万円) →月平均すると約135元(約2700円)

つまりプール付きのジムで日本のちょこザップよりも安い。(笑)

しかし、容易に想像できると思いますが、、、

去年の年末、張り紙1枚残して経営者が逃げました。(悲)

当然お金は戻ってきません。

この出来事は、去年の年末に起こったので、結局このフィットネスクラブは

1年ももたなかったという事になりますね。。。(悲)

(うー、ちょこザップより割高になってしまった。。。)

経済が低迷する前から、このように経営がやばくなって社長が逃げるという事は

ここ中国ではよくあることです。

“多く買えば、こんなに(値段が)お得!”

という事に騙され、結局損するという被害は、何度も会いました。

(全然得ではないですよね。 泣)

特に経済が低迷している現在の中国では、“店が倒産するリスク“を

考慮しながら普段の生活を送る方がよさそうです。

被害届けの出し方

オマケ的な内容ですが、この逃げた経営者がムカつくので、

同じジムに通っていた同僚と、公安(警察)に行って被害届を出してきました。

同じ行動を起こした人は少なくなかったと思います。

(しかし、逃げた経営者を捕まえてくれるとは思っていませんが。。。)

この“被害届を出す“という行為を”報警(パオチン)“といいます。

やり方は簡単で、

1) 管轄の公安派出所に行って事情を説明。

2) 既定の用紙に状況を記入。

3) 受理

という流れです。

状況を説明するための文書は、同僚の書いた内容をそのままパクッて書き上げました。

場所によって記載する書類のフォーマットとかは違うかもしれませんが、

大きな流れは変わらないと思います。

しかしこの”報警(パオチン)“は、非常に重要です。

例えば、以前パスポートを盗まれたときも、この”報警(パオチン)“をして

中国の公安から“盗難証明書”を発行してもらうなどを行ったことがあります。

そしてこの”盗難証明書”を持参してパスポートの再発行をするので、必要書類なのです。

あまり気分のいい内容ではありませんが、こんな事も知っておく必要はあると思うので

情報提供いたしました。

今回は、中国経済低迷の実体験と被害届に関するお話でしたとさ

おまけ(科目三)

昨日、4年ぶりの会社の新年会がありました。

その中で、私は同僚に誘われて出し物をやったのですが、

それが、”科目三” です。

私はそれを教えられるまで、全く知らなかったのですが

中国でとても流行っている踊りです。

こんな踊りです。

これをカエルちゃんのぬいぐるみを着て披露しました。

いい思い出になりましたとさ