最近は本業の投資以外に、こっちのテレビで放映されている韓国ドラマと
インターネットにハマった生活をしてます。
飲茶(ヤムチャ)
昨日、愛妻の弟が泊まりに来ました。
そこで、今日朝、飲茶(ヤムチャ)しに行きました。
(やっぱり”食欲の秋”だね~ あはは)
以前会社勤めしていた時は、お客さんが来ると
毎回”飲茶”だったので、
個人的に少し飽きていたのですが、
久しぶりだったのでとてもおいしく感じました。
ということで、今回は飲茶の話です。
中国は広いので各々の地方で
それぞれの食文化を持っています。
この”飲茶”と言うのは、
現在私の住む中国南部・広東省のものです。
”飲茶”を”ヤムチャ”と日本語でもいいますが、
これって
普通話(プートンファー:”北京語(つまり中国標準語)”の事)
ではなく、広東語なんです。
※ちなみに、普通話では、”インチャー”と発音します。
この”飲茶”とは、
”点心”をつまみながらおしゃべりしつつお茶を飲む!
と言う行為を指すということは、ご存知だと思いますが、
いろいろとマナーがあります。
そう、マナーの前にこの”点心”って中国語
どういう意味か知ってます?
”点心(ティェンシン)”=”お菓子” と言う意味です。
日本人からすれば、
”はぁ? ギョウザとかシューマイとかの事でしょ?
お菓子じゃない!” と思うでしょうが、
中国人からするとギョウザやシューマイは、
”お菓子!”なんです。
だから、以前の会社でお客さんが来た時、
食事に招待する時”飲茶”に連れて行く
というのは、そのお客さんが日本人なら
たぶん喜ぶと思いますが、もしお客さんが
中国人の場合は。。。
”食”に対してものすごいこだわりのある中国人。
食事に招待すると日本人の10倍くらいうれしいと
思うのですが、その招待で
”点心=お菓子”を食べに連れて行くという行為は、
”お前ナメとんのか!”
と思う人もいるので、お客さんが中国人の場合、
接待で”飲茶”するのはあまり好ましくないです。
(単純に喜ぶ人もいるかもしれませんが。。。)
話を戻しますが。。。
ま、マナーといっても大したことないとはないです。
まず、飲茶を始める前にお茶でお皿や箸を洗います。
→これって飲茶マナーというより広東省の
食文化マナーって感じです。
今は衛生的なお店が増えてきたけど、
きっと昔は埃まみれの汚い食器が出てきたのでしょう。
お茶でお皿などを洗います。
あとは、普通に点心を頼んで食べつつ
お茶を飲むだけなのですが。。。
先ほど説明した、”おしゃべりしつつ” が重要なんです。
この”おしゃべりしつつ”を守るためのいろいろなルールがあります。
1、”すみませーん、お茶がなくなったんですけど~”は言わない。
当然お茶を飲んでれば急須(きゅうす)のお茶がなくなります。
しかし店員にその事を伝えようとすると、
自分たちの”おしゃべり”を中断しなければ
いけなくなります。
そこでこれを伝えるための別の方法があります。
ズバリ ”急須の蓋を開けてずらす。”
そのまま放置しておけば、
”お茶がないよ! お湯を足して!”と言うことを意味します。
”お茶ないよ~、お湯入れて!”サイン
2、(お茶を注いでくれて)”ありがとう” も言わない。
これも同様に”おしゃべり”を中断しないために
”ありがとう”の代わりになるサインがあります。
人差し指と中指の2本の指をそろえてテーブルを
トントンと軽く叩きます。
これが、(お茶を注いでくれて)”ありがとう” と
言う意味になります。
このマナーは絶対に守らなければいけない!!
なんて言う厳しいルールではありませんが、
”おしゃべりしつつお茶を飲む” という
一つの文化に対する中国人(広東省の)
のこだわりなのでしょう。
ま、チャンスが会ったら使ってみてください。
※”広東省の”と言いましたが、まさにそうです。
その他の地方の人はこんな事しません。
→中国は広いですね~
飲茶に関する豆知識的なメルマガでした。
本場ヤムチャでございます。
愛妻の好物、チーチュァー(ニワトリの足)です。。。
(2020年加筆)
ヤムチャに関しては、ここ広東省は本場なので
おいしいと思います。
このヤムチャルールはたぶん中国共通だと思います。
ただ、このルールを守るか守らないかは別ですが。。。
ヤムチャでなくてもお茶で茶碗や箸などを洗う習慣が
ここ広東省にはありますが、他の省ではやられていません。
これはヤムチャでなく広東省オリジナルのルールみたいです。
面白いですね~