中国では、世界でもまれにみる“ゼロコロナ政策”を打ち出していることは有名ですが、

中国政府上層部の指示は、“コロナの廃絶(コロナをゼロにする)”というアバウトなものですが、

細かな部分は地方政府任せという部分が多々あります。

今回は、その辺についてのお話です。

PCR検査 ~世界一のPCR検査実施はシンセン市?~

私のメルマガ/ブログでも散々お話ししている“PCR検査の実施”ですが、

このPCR検査の実施頻度は、各都市で全く違います。

現在、私の住むシンセン市では、“24時間陰性”を要求する場所多い

シンセン市の例) 2022年8月現在

私の住む村への出入り→24時間陰性が条件

私のオフィスの出入り→24時間陰性が条件

バス、地下鉄の乗車 →48時間陰性が条件

村の出入りやオフィスの出入りは、その場所場所によって条件が違います。

しかし、私の場合は、村とオフィスの出入りに“24時間陰性“が条件づけられているので

つまりは、、、

“毎日PCR検査を実施しなければならない”

しかし、お隣の東莞市などでは、村などが一斉PCR検査実施要求がある時のみらしいので

毎日PCR検査を実施しなくてもよいようです。

しかし、外の市から戻ってくる または外の市へ行く場合、24時間陰性を要求されることが多いため、

市をまたいでの移動がある場合(個人都合)は、その都度PCR検査を実施しなければならない場合が多いです。

私の住むシンセン市近郊では、シンセン市だけが飛びぬけて要求が厳しいです。

これもその都市の財政状況などとも関連があるようで、シンセン市は比較的お金持ちの都市なので

毎日のPCR検査の実施を要求し、かつPCR検査は全て無料です。

しかし、隣の東莞市などでは、市が要求した一斉PCR検査実施などでは、無料でPCR検査を受けれるが、

自己都合で市をまたいだ場合のPCR検査は有料です。

値段も場所によってまちまちですが、5元(約100円)くらいのようです。

私は今のところ、日本帰国前の病院で受けるPCR検査にはお金を払ったことはありますが、

それ以外では一度もPCR検査のためにお金を払ったことがありません。

(ある意味シンセン市に住んでいてラッキーなのですが。。。)

しかし、、、 こんなアホなルール(ゼロコロナ)のためにお金を払うなんて

個人的には考えられないです!(怒)

よって、世界で一番コロナ対策が厳しいここ中国で、さらに財政状況のよいシンセン市は、

”世界一のPCR検査実施している場所”?なのかもしれません。

隔離及び支援物資

PCR検査以外にも都市間差はあります。

それが、この“隔離”です。

基本的に、濃厚接触者ではなく、陽性者が出ればその人の住む建物が“隔離”の対象に

なるようですが、どのような条件が満たされたら解除になるか?など

細かな決まり事は違うと思います

私の住む村が隔離になった時は、“陽性者が14日間ゼロになったら解除!“という条件でした。

※ 陽性者は、強制隔離施設に移動させられるので、その残った人が14日間陽性者ゼロ!という事です。

しかし、最初は村全部でしたが、なかなかその条件を満たすのが厳しいので、

“村単位”ではなく“建物ごと”に変更になったみたいです。

さらに住民が耐えられず暴動に近いような状態が起こると、解除条件が緩くなったりするようなので、

これは都市間というよりさらに小さい地区間で差があると思います。

そして、支援物資の配達に関しても、お金の有無や役人の権力などいろいろな要因で差が出ます。

少し前まで日本でも報道されてましたが、“上海”の隔離期間中の支援物資の横領がひどく

末端にまで物資が行き渡らない現象があったようですが、私の住むシンセン市では問題なく

支援物資は届いていました。

(いまだに即席ラーメンなどは残っています。。。)

上海の場合は、詳しくわかりませんが、江沢民派の権力基盤のある場所なので、

現政権の習近平派との対立により上海での隔離はいろいろと問題があったなんて

噂もありますがどうなのでしょうかね?

ニュースで報道されていた上海市の支援物資の横領ですが、問題なく届いていた地区もあったそうなので、

ニュースは”ひどい例”の紹介であって全ての場所がひどい状況なわけではありません。

支援物資が届いた!共産党に感謝! なんて言う知り合いのコメントもよく見ましたし。。。

アプリ(健康コード)や場所コード 

コロナを監視するため(実際は人民を監視するため)に“健康コード”を発行するためのアプリや、

場所を追跡するための場所コードなども、各地域で違います。

私の住むシンセンでは、

・Yuekangコード(広東省)

・iシンセン(シンセン市)

・i福田(シンセン市福田区)

とそれぞれの規模で健康コードを表示するためのアプリがありますが、

地域によってこれらも違います。

(基本的な機能は同じだと思います)

ちなみに私の場合は、“iシンセン”を使っていますが、

以前紹介した通り、外国人は“場所コード”をスキャンすることができません。

iシンセンの画面

しかし、後でわかったのですが、

シンセン市、東莞市はダメなようですが、広州市で場所コードをスキャンすることができるそうです。

つまり、これらの細かな部分の機能も微妙に違います。

統一してほしいものですね。。。。

とはいえ、中国は今のところ世界最大の人口の国。

私の住む“広東省”だけでも、日本とほぼ同じ人口がいるので、中国全てを統一させるのは

困難なのでしょうね。。。

私の配信する情報は、シンセン市での話で、他の都市では微妙に状況が違う事がある!

ということがあるので、今回の“中国コロナ対応の地域間差”の情報をシェアしました。

おまけ(また隔離???)

びっくりしました!!

金曜日になんと、私の働く会社の建物から1名、コロナ陽性者が出たらしく、

即、建物が封鎖されるということで、緊急退社となりました。

私は無事封鎖さるる前に会社を出ることができたのでよかったです。

しかし、会社に閉じ込められた人たちも建物内部でPCR検査を実施し

定時には解放されました。

ニュースでやっているようにオフィスが閉鎖され数日間建物から出られないという

現象にはならなかったようです。。。

いつになったらまともになることやら。。。