高度成長を告げた中国ですが、日本でも話題になっている

不動産バブルによる“経済の低迷”や、一人っ子政策の後遺症である

日本以上の“少子高齢化”などかじ取りの難しい中国。

中国政府の経済指針を決定する”三中全会”が終わりましたが、

大した政策も出ていないようです。

一党独裁の中国政府は、これらの課題を乗り越えていけるのでしょうか?

今回は中国政府の対策とその効果などについてのお話です。

中国経済低迷に対する対策

インフラ投資

まず中国が経済低迷に対する対策の一つには、インフラ投資がある。

しかし、多くの路線で赤字を垂れ流している“高速鉄道”や

売れない、工事の止まった不動産などかなりインフラ投資を進めてきているが、

それでもやはり経済活性化のためには、インフラ投資が必要です。

コロナ前では、お金余りの大都市ここシンセンでは、

こんなに何度も木を植え変える必要があるの?

など第三者の私でも無駄にお金を使っているな~と感じていましたが、

コロナ後は、そういった無駄なお金を使わなくなってきているように思います。

(というより、余分なお金が無くなってきた??)

インフラ投資に関しては、雇用創出など一定の効果はあるように思いますが、

長期的に継続できるかは、微妙なところだと思います。

ハイテク産業の育成

習近平主席が言った通りAI、5G、半導体などハイテク産業を伸ばしていきたい

という方針が出ております。

つまり、“中国は、世界の工場”と言われていたが、

ローテクな産業はもういらない! ハイテクを伸ばしていきたい!

という方向性を出しています。

よって、ローテク産業は、東南アジアなど賃金の安い国で作ればいい。

(中国から出ていけ!または、中国の田舎の方でやればいい的な感じ)

現在話題の“電動自動車”など確かにハイテク産業に力を入れており

国際競争力は向上しつつあるとは思いますが、

現在の外交政策では、国際競争力をマイナスに向かわせちゃっているかもしれませんね

さらに消費拡大策も講じているようですが、コロナ政策の精神的な後遺症?

のせいか、庶民の財布のひもは固く、経済を伸ばしていくのはかなり難しいかもしれません。

少子高齢化に対する対策

出生率向上

少子高齢化が鮮明になってきてからは、昔の一人っ子政策を廃止し、

さらには、二人っ子政策→三人っ子政策 

そして今では、育児補助金の導入など大きく方向転換してきましたが、

すでに現在の中国は、先進国同様の教育費増大や物価上昇になってしまっている。

さらに失業率は高く、結婚しない若者は増えてしまっているため、

政策を変更したところで、効果は限定的なようです。

年金改革と高齢者福祉

正直言って中国の年金制度や高齢者福祉は、日本のそれと比べると

まだまだレベルが低いです。

よって、これらの質を向上させることは必須だと思いますが、

老人ホームは結構一般的なようですが、介護施設などは、

“金持ちのもの”という感じで全然庶民的ではないようです。

まー、改善していくことは良いことだと思いますが、

地方政府の財政がひっ迫している中、さらなる負担増は大丈夫なのか?

という懸念が残ると思います。

さらに、移民政策の緩和をしているらしいですが、

新たに制定された国安法によりスパイ容疑をかけられるリスクがあるため

技術者が行きたがる魅力的な国とはあまり思われていないのでは?と思います。

庶民生活レベルの対策??

これは中国で生活している私が肌で感じていることなのですが、

以前は、道端で屋台を出すなどの商売をしていると、厳しく取り締まりされていましたが

最近では、まったく取り締まりをしなくなってしまっているように思います。

まー、現在ほど失業率が高くなってしまっている中、屋台などでスモールビジネスを

することまで、厳しく取り締まったら、それこそ暴動が起きてもおかしくないと思います。

なので、これは故意に取り締まらなくなったと思います。

不衛生かもしれませんが、昔の中国のように

屋台グルメを楽しめるかもしれませんね。

今回は、中国経済低迷などに対する政府の対策と現状に関するお話でしたとさ

おまけ(引っ越し先探し)

きっかけは、奥さんが前回私の住むシンセンの家に来た時の話です。

現在私が住んでいるところは、太陽の光があまり入らないのでよくない!

ゆっくりでいいから、光が入るいい部屋を探しをして引っ越しをしたほうがいい!

と言っていました。

確かに私は猫を飼っていて、猫はひなたぼっこが大好きなので、

自分のために、そして猫のために部屋探しをしていましたが、

ついに部屋を探しました。

家賃は今のところより高い4000元(約84000円)ですが、

太陽の光をたっぷり浴びれて健康的にあるでしょうね。

さー来週は引っ越しだ~