今回は昔を振り返りながら、現在のゼロコロナ政策について

さらには、現在の習近平体制の共産党について考えてみたお話となります。

厳しいゼロコロナ政策は金儲けのチャンス

私の前々回の記事

【コロナ禍の中国にある”よからぬウワサ”】

これに関連したような動画が反中国メディアのNTD Japanから配信されました

参考動画

【中国のワクチンビジネスの闇 「ブースター接種は製薬会社の利益のため」】

普段は、このメディア(NTD Japan)は、半分信じて半分信じない。

”こんな考え方も、この世にはあるんだな~”程度に話半分で見ているのですが、

中国を熟知する中国在住20年超えの私からみても、

”確かに商売上手の中国人なら ありえる!”と思ってましたが、

まさに、”ドストライク”な動画が作成されました。

中国では一般的に、”自分の持つ権力はフル活用してお金を儲ける”

それは人の良心にもよりますが、時として、たとえ人を傷つけても

自分の利益のためには、悪いことでもやってしまう!

まさに、現在の”中国のコロナ禍”は、権力を持っている人にとってみれば、、、

”中国の厳しいゼロコロナ政策”=”金のなる木”

だと思います。

上海市民の怒りは我慢の限界?

そして、厳しい”ゼロコロナ政策”は、どのような状況になってしまっているか?

日本の報道でも確認できるとは思いますが、中には何日もご飯を食べていない人が

いるなど、激しい内容の報道がなされていると思います。

しかし、私は話題の上海ではなく、シンセンで35日間の隔離生活を送りましたが、

日本で報道されているのは、問題のあるひどい部分だけを強調して繰り返し

報道していると思います。

私の隔離生活は、自分の欲しい食材を入手するのは困難でしたが、

支援物資は、2日に1回届いたので、”餓死する”というのには程遠かったです。

参考記事

【中国コロナ禍ロックダウン体験記 その1(メルマガ第506話)】

【中国コロナ禍ロックダウン体験記 その2(メルマガ第507話)】

よって、日本の報道も今回のNTD Japanも

”とても悪い部分を強調している!”と思っています。

しかし、そんな中気になる動画が。。。

参考動画

【上海人の怒りが沸騰「中共の恐れていることが今起きている」】

私は実際、どのくらいの上海の人が食べ物で困っているか?

全体像を把握していませんが、私の中国人同僚たちからの情報でも

”上海の人は、今食べ物に困っている”というのを

何度も聞きました。

”シンセンのロックダウンは、上海のそれと比べたらかなり”マシ”!”

と中国人同僚たちは口をそろえていっていますが、

現在の上海の人は、一体。。。

・報道のように、本当に食べ物に困っている人

・私のロックダウンのときのように生命の危険はまったくない人

がどのくらいの割合なのか?

本当に食べ物に困っている人が多いのであれば、

報道のとおり、”上海人は我慢の限界なのかもしれません”

ゼロコロナ政策のせいで共産党はつぶれる? 

私のロックダウン経験のように平気な人が多い場合は、

まだ大したことはないと思いますが、日本の報道や今回のNTD Japan

の報道のような人の割合が多い場合、もしかしたらこの

”厳しいコロナ政策”が原因で、中国人民が立ち上がり

共産党はつぶされる?という歴史的瞬間が訪れるかもしれません。

中国に住む普通の中国人は、報道などで洗脳されているので何とも言えませんが、

第三者的に見ると、中国は習主席に代表が変わってから、

どんどんと昔の”おかしな方向”に向かっているようにしか思えません。

中国の歴代国家主席は、私たちのように客観的な視点で見ると

毛沢東 が、めちゃくちゃな政策で中国を貧乏のどん底に落とした。

大躍進政策(★)や文化大革命(★★)などの政策で多くの中国人が死んだとされる

(なぜ人類史上一番多くの中国人を殺した人が中国紙幣の表紙になるのか?不思議。。。)

★  大躍進政策・・・毛沢東による誤った大増産政策。 

           推定1500万人~5500万人が餓死したとされる

  参考記事 【大躍進政策(Wikipedia)】

★★ 文化大革命・・・毛沢東の権力基盤保持のための権力闘争。  

           2000万人?が粛清された

  参考記事 【文化大革命(Wikipedia)】

鄧小平 が、中国を豊かにする”種”をまき始め かつ中国政府を強くした。

”白の猫でも、黒の猫でも、ねずみをつかまえるのがよい猫!”という

有名な言葉を残した、かつ”天安門事件”を指示した張本人ですね。 

つまり、資本主義の発想を取り入れ、やり方には賛同できないけど中国政府の強硬路線を

国内外に示した人!

そして、江沢民と胡錦涛 が、その種に水をやり、中国をどんどん発展させた。

最後の習近平 は、毛沢東を崇拝していますし、彼の路線に中国を戻そうとしています。

せっかくGDP世界No.2にまで上り詰め経済発展した中国を、

”共同富裕”の名のもとに、アリババなどをはじめとする中国の大企業への規制を高めたり

東シナ海、南シナ海などの領土問題で、世界を敵に回したりと

彼の権力基盤を維持するために、いろいろなものを失っているように見えます。

見方によっては、現在の上海のコロナ政策による”飢餓”は、

毛沢東時代の1960年代に中国が経験した状況に似ているかもしれません。

1960年代 毛沢東の間違った思想や政策(大躍進政策など)→中国人民が飢えに苦しむ

2020年代 習近平の間違った思想や政策(ゼロコロナ政策)→中国人民が飢えに苦しむ

2020年代の現在は、1960年代と違い

・(規制していても)インターネットの時代で情報伝達は早い

・毛沢東時代にすでに中国人民が飢えに苦しむ経験をしている

などを考慮に入れると、中国人民が団結して、政府に対して

なんらかのアクションを起こしても不思議ではないように思います。

今回は、ゼロコロナ政策と毛沢東時代の比較に関するお話でした

おまけ(ゴールデンウィーク)

4/30~5/4まで、中国でもゴールデンウィーク休暇です。

しかし、ゼロコロナ政策のここ中国。

日本に一時帰国することもできないし、シンセン市外に出るのも

いろいろと面倒だし、シンセンの家でじーっとしてる

つまらない5連休になりそうです。

海でも見ながら ぼ~っとするか。 笑