長い事更新できていませんでしたが、とても忙しく時間がありませんでした。
4月後半と5月前半 → 引越し2回
5月のゴールデンウィーク → タイ旅行
というスケジュールでした。
なぜ1ヶ月以内に2回も引っ越しする羽目になったか?
その辺の事情及び中国の引っ越し事情についてのお話になります。
サービスアパートメント(公寓)が近所でブーム
私の住むシンセン市福田区のドローカルなエリアでは、
農民房をサービスアパートメント(公寓)にするのがプチブームになっています。
“農民房”は、中国に建てられた“購入しても正式な文書を取得することができない家”で
グレーな住居のことを言います。
一般的に田舎から出てきた出稼ぎ労働者が住む家である場合が多く、
“農民房”は当然、日本から出向で来た人たちが住むようなコンドミニアムとは違い
家を借りる際、家具や家電はなく借家料金が安いです。
(とはいえ中国の不動産は、日本と立地や品質など比較してもかなり高いですが。。。)
逆に“サービスアパートメント(公寓)”はレベルもピンキリですが、
家具や家電などがすでに備え付けられていて、体一つで即居住可能な家を指します。
当然、大家さんは、家の中身が何もない“農民房”の状態で家を貸し出すより
家具などの準備が必要ですが“サービスアパートメント”にしたほうが、
高く貸し付けることができるので、そのほうがよいと考える人も少なくありません。
そんな中ですが、私の住むシンセン市福田区のドローカルなエリアでは、
コロナ政策がなくなってから、特に“農民房→サービスアパートメント“への
移行したいという大家が増えました。
そんな考えの犠牲になったのが今回の私なのです。。。(悲)
なぜ1ヶ月以内に2回も引っ越ししたの?
まず、今まで住んでいた建屋の大家さんが
“サービスアパートメントにリフォームするから4月末までに出ていってください”
と4月に入ってから連絡がありました。
(中国の法律では大家が住人に立ち退きを依頼する場合、1か月前に連絡する必要あり)
そこで、私の引っ越し先探しが始まりました。
私の場合、部屋探しに2つ悪条件があります。
- 外国人であること
→外国人に家を貸すには中国人に貸すより手続き面で少し手間がかかるため
- 猫を飼っていること
→犬や猫などの動物を飼うと部屋が汚くなるから。。。
この2つの悪条件のため、部屋探しはなかなか難航しました。
さらに、引っ越し準備で部屋の整理(いるもの/いらないものを分けて、いらないものを捨てる)
がかなり大変でした。
そんなこんなで、引っ越し先を探し、引っ越し屋を探し、部屋の整理を行い
大変だった引っ越しが終わりました。
そして、今回の5月のゴールデンウィークは日本行きのチケットが取れなかったので
中国でゆっくりする予定でしたが、
・香港発バンコク行のエアチケットが安かったこと(とはいえ8万円弱)
・引っ越しを頑張った自分へのご褒美
という事で、タイ・バンコク旅行へ行く予定を立てました。
しかし!!!
引越ししてから1週間もたたないうちに管理人から
“サービスアパートメントに立て直すから、もうしわけないが引っ越してくれ”
というまさかの一言を言われました。
なんでも私は管理人と借家の契約書を作ったのですが、大家さん(管理人と別の人)が急に
“サービスアパートメントに立て直す!“と言い出したため、今回のようなことになりました。
当然ですが、私には1年間の借家契約書があるので、これを盾に交渉。
結果的に
・引っ越し代は管理者持ち
・1ヶ月分家賃免除(3000元:約6万円)
・新しく引っ越しする先(同じ管理者が管理)の家賃を引っ越し前の家賃と同額にする
(元々家賃は3200元/月だったらしいが、家賃を3000元/月に値下げしてもらいました)
このような事情で1ヶ月以内に2回も引っ越ししました。
中国でのローカル引っ越し費用
日本にいる方からしたら、興味があると思うので今回の引っ越しで
かかった費用(1回分)がどんなものなのかをここでご紹介いたします。
日本から出向で来るような人が引っ越しする場合、
多分こっちに進出してきている日系の”クロネコヤマト”とかを使うと思うので
今回のローカルの人が使うような引っ越し屋の値段は参考にはならないと思います。
ちなみにこの引っ越しは、大体徒歩で15分くらいの距離(隣町)の引っ越しになります。
旧住所: エレベーター付き5階
新住所: エレベーターなし3階
家電などは生活するための一通りのものはそろっている
(エアコン、冷蔵庫、机、電子レンジ、2段ベッドなど)
こんな状況での引っ越しです。
・引っ越し代(エアコン取付、ベットの解体及び組み立てを含む)
→1680元(約33000円)
・中古エアコン代(ボックスタイプ)+取付 →1台エアコンが足りなかったので
→500元(約10000円)
・引っ越し屋のおじさんたちへのチップ →払わなくてもよかったががんばってくれたので
→100元x2人(約4000円)
・油煙機(台所で油の煙を吸うやつ) →新規購入 旧住所になくて部屋がすぐ汚れたから)
・湯沸し器 →旧住所は備え付けだったので、新規購入
→2つ合わせて700元(約14000円)
・ネット回線の移転
→100元(約2000円)
大きなところはこんな感じでした。
(フックとか小物は計算外です)
ざっくり 3000元(約6万円)で引っ越ししたということになりますね。
しかし、この後、次の引っ越しがあるとは思いませんでしたが。。。
そっちは管理人持ちなのでいくらなのかはわかりませんが、
多分、かなり値段をディスカウントしてたと思います。
業者の人3人での引っ越しでしたが、”チップちょうだい~”と私に向かって言ってたので
”あ~値段をかなり絞られているんだろうな~”と思いました
本当は払わなくていいのですが、2度目の引っ越しでも
私から特別チップ 100元x3人 を払いました。
引っ越し準備の様子
新居でのラッキーちゃん
引っ越しでお疲れのラッキーちゃん。。。(音におびえて狭いところばかりにいました)
サービスアパートメントで本当に儲けられるの??
今回は、農民房をサービスアパートメントに立て直す大家さんが
私の住むエリアで増えているという話ですが、私の肌感覚で
今の中国の経済状況を加味して考察してみます。
ご存じの通り3年間続いた中国の厳しいコロナ政策により中国の経済は
冷えに冷え込み、経済がV字回復できないでいます。
特に失業率が高い。かつ給料の伸びが低下しているため、ますます
中国の人々は、自分の資産を守る傾向がより強くなってきています。
つまり“財布のひもが以前に比べ硬くなった”状況です。
そんな中、値段の高いサービスアパートメントに人が流れていくのだろうか??
借り手がつかず、空室率が上がれば収益は逆に減るのでは???と思っていたのですが、
今回2度目の引っ越しにかかわった今の家の管理人も言ってましたが、
“最近はサービスアパートメントも儲からなくなってきているのになぜ大家は立て直すのか?”
と不思議そうに言ってました。
大家目線で言えば、“収入減ったから投資してでも収益を増やしたい”
だからサービスアパートメントにするよう踏み切ったのでしょう。
しかし、借りる側の目線からすると、より家賃が高いサービスアパートメントに住みたくないはず。
厳しいコロナ政策のしっぺ返しをくらう人は今回の話で言うと
結局大家さんや家を借りる人など中国の一般庶民なんですね。。。
不満はいつか爆発しないのだろうか。。。
今回は、2度の引っ越しとコロナ後の中国経済に関するお話でしたとさ
おまけ(久しぶりのバンコク!)
久しぶりにバンコクに行ってきましたが、よかった~
なんだろう、あの自由な雰囲気!
(旅で行っているので開放感たっぷりなのでしょうが。。。)
次回、私の自分へのご褒美タイ旅行の詳細をお話ししますね~