もうかなり昔の話になってしまいますが、
さかのぼりながら、書いていきます。
今回は、”引越し”についてです。
考えれば、今のこのセレブ地区(シンセン市南山区南油)に
引越しして約1ヵ月半になります。
しかし、今回の引越しは、本当に大変でした。。。
中国の引越しの場合は、日本とさほど変わりませんが
1、引越し屋を探し、電話。
引越し予定日を決定する。
2、自分で小物などを荷作りする。
3、当日引越し屋に荷物を運んでもらう。
4、代金(チップも)を支払う。
という流れです。
この中国の引越し屋というのが、
一流から三流までいろいろ
我が家は、壁とかに
”引越し XXXXX(電話番号)”と
表示してあるような、いわゆる
”三流”の引越し屋にしました。
以前住んでいた ナンリン村→南山 までは、
ダイレクトに車で行くと1時間くらいの距離。
そこに、我が家の43インチテレビをはじめ
数々の家具を運んでもらう。
気になるお値段は。。。
500元(約8000円)!
安いです!
さらに引越し屋の人数は、5人とのこと
1人にチップ20元(約320円)やす~を
あげるのでチップ合計100元の準備。
さー引越し当日。
まず、”下見”という名目で引越し屋の人が二人我が家へ
あれ~?
来たのは、筋肉質のおっさんとばばあ。。。
(何でばばあが来てんねん!
引越し=肉体労働ちゃうんか!)
すると筋肉質のおっさんが、、、
いや~ものが多いな~、こりゃ追加料金が必要だよ。
そんな~500元って言ったじゃないの~
いや~、こんなにモノが多いんじゃ追加だよ。
こっちは、チップまで準備しているのに!
あー、それならいいよわかった!
ということで、私の愛妻の口車の勝ち!
(あっぱれ、奥様!!)
チップの中身は、いくらかを言わずにチップを挙げる
という心の準備だけで、追加料金を請求してくる
筋肉質オヤジを蹴散らしました!
しかし、愛妻には脱帽です。
チップは、準備してると言っても
1人20元だけ(少ない)なのに
それを理由に蹴散らすとは。。。
しかーし、悪夢の始まりはここからでした。
引越し屋の残りの二人+ドライバーが
来たのですが、
今度は細っこいおっさんとばばあ。
そうです。
引越しで物を運ぶ4人(ドライバーを抜いて)と言うのは、
おっさん2人とばばあ2人の4人でした。
(何でばばあが2人来てんねん!
引越し=肉体労働ちゃうんか!)
若くて元気な兄ちゃん4人を想像していたのですが、
50歳近い?(越えてる?)くらいのカップル2組による
引越し。。。
荷物運びをスタートしたてはよいのですが、
運び始めて10分もしないうちに疲れてきて
仲間同士で、怒鳴りあい。(まー元気がいいんだけど。。。)
私と愛妻、さらにはお手伝いに来たマグロ娘妹の3人は、
手分けして、この4人に指示を出し続ける。
そんな中、まずプッツン切れたのは、
当時妊娠7ヶ月弱の愛妻でした。
”ぎゃー、何この汚いトラック!
直接家具を載せないでよ!! ちょっと!”
しかし、下見に来たばばあのほうが、
口八丁手八丁な感じのタイプで
マシンガントークで応戦。
”いや大丈夫よ、だって、ぐちゃぐちゃぐちゃ(略)”
そこからは、私の愛妻vsばばあ
という言い合いが頻発。
妊娠7ヶ月の愛妻は、噴火寸前状態でした。
さらに、結果的に恐ろしかったのが、、、
今回エアコンの取り外しと取り付けをしてもらいます
大丈夫! できるよ! やったことあるし!
やったことある? 本当に大丈夫?
大丈夫よ私達は、引越しのプロだから、ぐちゃぐちゃ(略)
と、こんなやり取りがありました。
(いつも仕上げは、ばばあのマシンガントークで終わる)
愛妻の気に入らなかった錆だらけの汚いトラック問題は、
我が家が捨てようとしていた、毛布を下に引き、
その上に家具を載せて行くということで解決。
引越しは続行したとさ。
引越し先の南山区についてから、
荷物の運びいれ。
”これはこの部屋へ、それはこの部屋へ”
と言った感じの指示もじじい&ばばあどもが
後半は疲れてきて聞かなくなってきた。
(ぐちゃぐちゃと言い訳を言って好きなところに置き始める)
こっちも言い争う元気もなく
”あー、後でやるからいいや!”となってしまった。
しかし、元気な愛妻は、このばばあと言い争いを続けており
私は、準備した5人分のチップ(計100元)の
支払う権限を全て愛妻に託しました。
↓
想像はつくと思いますが、言い争いを続け、
気分をひどく害しているので、チップを支払いませんでした。
(最終的に、100元はマグロ娘妹へのご苦労さん料に消えた)
こんな感じで一苦労の引越しでした。 ちゃんちゃん!
では終わりません!!
引越しが終わり、ゆっくり家の片づけをしていたとき
突然、ガラガラ! と大きな音が。。。
そうです、先ほど取り付けたエアコンが音を立てて崩れ落ちました。
何が、出来る! 引越しのプロ! だボケ~!
中国では時として、仕事を取るためなら
ハッタリは当たり前。
”私は日本語を話せます”と言っておきながら
蓋を開けてみると
”おはよう、ありがとう、さようなら”くらいしか話せない
なんてこともたまにあります。
1時間後に崩れ落ちるようにしかエアコンを取り付けできないのに
”引越しのプロだ!まかせろ!”
と言い切っちゃうからすごいです。
中国で快適に暮らすには、
”疑う!”という心を常に忘れずいることでしょうね。
中国の”できる!”を簡単に信じないほうがよいというお話でした。
PS,あとこの引越し屋。 パソコンのディスプレー、キーボードは
ちゃんと運んでくれたのに、パソコンの本体を運び忘れてました。
まいったよ~
(2020年加筆)
中国では、今でもこういうことはあると思います。
(昔よりはよくなったと思いますが。。。)
逆に、日本人は完璧に出来ないと”プロ”とは言わない。
かなりすごい人でも謙遜する文化なので、
外国人の言う”できる”は、まともに信じない方がいいでしょうね