中国からお金を引き出す方法(中国二流銀行の活用方法)

大変ご無沙汰しておりました。

よって、今回は有意義な情報提供をいたしますので、お楽しみください。

中国は人民元の海外への持ち出しを規制しています。

特に外国人に対する規制は中国人のそれより厳しいです。

よって仮に中国で莫大な資産を作ったとしても

それらの資金を海外へ持ち出すには

税務署からもらえる納税証明書が必要でものすごく手間がかかります。

(キャッシュで持ち出すことができるのは、最大2万元)

何億円という大きなお金を作ったなら別ですが

私のような一般人には無縁の話に思えますが、

数100万円クラスでも少し手間がかかるので

今回の情報を参考にされるとよいと思います。

・海外銀行送金

中国の銀行から日本の銀行へ海外送金する場合ですが

中国側の規制があるのに加え、日本側も100万円以上の振込みの場合

銀行から税務署に報告がいくとのことで

送金手数料を取られた挙句、さらに面倒な事になるので

あまりお勧めできません。

そこでお勧めの方法は、、、

・Union Pay(銀聯)経由のキャッシング

中国の一般的な銀行カードに普通ついているUnion Pay(銀聯)

日本でもこのUnion Pay(銀聯)での決済可能な店が増えてきていますが

Union Pay(銀聯)があると日本のATM機でもキャッシングできる機器があります。

(セブンイレブンやコンビニにあるATM機はたいていキャッシング可能です)

しかし、これも1枚のカードにつき”年間10万RMB(約150万円)”までしか

引き出しができないという制限があるのですが、

複数の銀行カードを作ってしまえばいいだけです。 笑

その他の関連情報

・1回のキャッシングで引き出しできる最高額

→1万人民元相当額

・1日の最大引き出し額

→1万人民元相当額

つまり

・年間で10万RMB(約150万円)という制限

・1日1回 1万人民元相当(現在 約15万円)という制限

があります。

それに加え、毎回キャッシングする毎にそれぞれの銀行別に

”海外引き出し手数料”がかかります。

そこで、以前私が持っている中国の銀行 数行で

日本にてキャッシングをしてみたので

その時の結果をご参考ください。

テスト日 2016年2月12日

キャッシング額 15万円

当日のYahooファイナンスレート 1人民元=17.0975円

1、交通銀行

引き落とし額(15万円): 8813.56人民元

(レートは1人民元=17.0192円)

海外引き出し手数料   :  106.37人民元(約1800円)

2、招商銀行

引き落とし額(15万円): 8813.56人民元

(レートは1人民元=17.0192円)

海外引き出し手数料   :   44.07人民元(約 750円)

3、平安銀行(ゴールドカードです)

引き落とし額(15万円): 8813.56人民元

(レートは1人民元=17.0192円)

海外引き出し手数料   :   15.00人民元(約 250円)

引き落とされた額は、3行とも一律でした。

つまり、中国の銀行の両替レートは一律という事になります。

しかし、海外引き出し手数料は、各行バラバラでよい順に言うと

1位  15元 ・・・平安銀行

2位  44元 ・・・招商銀行

3位 106元 ・・・交通銀行

でした。

補足すると平安銀行は、別の日に別の額を引き出しても手数料は15人民元でしたが

ほかの銀行は、出金額に応じて手数料も変化していました。

※ それぞれの銀行や用語の説明

・平安銀行

→旧”シンセン発展銀行”を保険大手の中国平安保険が吸収合併した新らしい銀行

・招商銀行

→シンセンに本社を置く中国の大手銀行。 ”八行五保”のひとつ

・交通銀行

→上海及び香港証券取引所に上場している中国の大手銀行。 ”八行五保”のひとつ

・中国4大銀行

→中国銀行、中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行の4行のこと

4行とも国有銀行で4行合わせるとシェアの8割と言われている

・八行五保

→中国の金融最大手と呼ばれる8つの銀行と5つの保険会社のこと

八行(8つの銀行)は、

上記の”中国4大銀行”の他、交通銀行、招商銀行、中信銀行、民生銀行の4つの銀行

五保(5つの保険会社)は、

中国人寿保険、中国平安保険、中国財険、中国太平、中国太平洋保険の5つ

上記の事を中国に戻って、中国人の同僚に話してみたところ

”やっぱり大手の手数料は高いね。 二流、三流銀行なら手数料無料とか激安だよ”

と言ってました。

ということで、その言葉を信じて我が家の近所の銀行に聞いてみたら

まさにその通りでした。

渤海 銀行(China Bohai Bank)

という以前聴いたこともなかった三流銀行なのですが、

銀行の人の話によると

海外引き出し手数料は、

・月3回までは無料

・4回目以降は、1回につき”2元”

とのことでした。

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早速、口座開設し1万元を入金し香港で1万香港ドルを

引き出してみましたが、引き出し手数料は、無料でした。

※ 香港も中国ですが、国境を挟むため海外扱いになります。

中国に長期滞在し個人で預金したり

ビジネス用の銀行口座開設したりするのには、

二流/三流銀行は、不向きだと思いますが

海外で中国元を引き出すだけの目的ならば

中国の二流/三流銀行は、ものすごく有効活用できます。

ある程度の金額(100万円以上)を中国国外で引き出したい場合は、

中国の銀行レートで両替し

海外引き出し手数料の安い銀行にて

ATMから現金を引き出すという方法を活用されてみてはいかがでしょうか?

そしてその目的だけに中国の二流/三流銀行は有効活用できるということを

覚えていくとよいと思います。

今回は中国からお金を引き出す方法に関するお話でした。

おまけ(タイ出張に行ってきました!)

タイの出張へ行っていました。

サイアムやプロンポンの周りに新しいデパートができたり

オカマショーのメッカ・JUMBOが移動し跡地が恐竜博物館みたいになっていたり

バンコクの新しい変化にただただ驚くばかりでした。

次回は、その辺のネタを記事にしたいと思います。

2022年加筆

2022年現在、上記の渤海銀行の”海外引き出し手数料無料”

というのは残念ながらなくなってしまいました。