一人っ子政策ナウ
学生時代の世界地理の授業で中国について習う事は
たくさんあると思いますが、
その中のひとつに
【一人っ子政策】
があると思います。
世界第一位の人口を誇る、ここ中国
政府も人口が多すぎるのに頭を悩ませ打ち出した
政策なのだと思います。
中国のことわざで
【孩子多、幸福多(子供が多いと、幸福も多い)】
と言われますが。実際こちらで生活すると
中国の年金制度が脆弱で年を取った老人たちは、
子供が経済的、精神的に面倒を見るのが暗黙の了解に
なっています。
よって、
子供が多い
↓
将来自分の面倒を見てくれる人が多い
↓
安対している。(幸福が多い)
という図式になるのだと思います。
よって、外の家に嫁いでしまう女より
自分の面倒を見てくれる男のほうが重宝されるため、
【重男軽女】
という考え方があるのです。
話は戻りますが、【一人っ子政策】
中国全土にわたって実施されているのですが、
厳密に言うと各省でだいぶその内容が変わります。
基本は、
【子供は一人しか生んではいけない】
(二人目は罰金)
なのですが、
ゆるい省だと
一人目が女の子ならば、X年後になら
二人目を生んでもよい
又は少ない罰金でOK
厳しいところだと、
2人目を生んだら高額の罰金を取る
例)私の住むシンセン市は各区によって罰金が違います。
私の住んでいる南山区だと罰金は、13万元(160万円強)
一番高い福田だと罰金は、 18万元(225万円)
(高いでしょ~)
さらに時代によってもその厳しさは変化しており、
私の愛妻(河南省出身)の時は、一人目が妻、二人目が弟だったのですが、
弟を生んだとき、結構な罰金が科せられたようですが、
最近の河南省では、そのルールが緩和されたので
マグロ娘の両親(愛妻の親戚にあたる)は、いい年こいて(50歳近く)
3人目を生んだのでした。
※マグロ娘は、女(20前半)、女(20前半)、男(3歳)の3人兄弟
よって、私の愛娘(2歳7ヶ月)は、1歳年上の”おじさん”がいることになります。
しかし、現在でも公務員に対する【一人っ子政策】は、
ものすごく厳しく、先ほどの罰金のみではなく
その二人目を生んだ人が会社の役員だった場合は、
降格させられ、減給。
それだけではなく、その人が所属する部門全員の責任と見なされ
部門の同僚全員が減給になるそうです。
つまり公務員が二人目を生んだら、会社で村八分にされ
地位も名誉も失います。
公務員は仕方ないかもしれませんが、その他の人であれば、
多少の抜け道があります。
例えば、外国で子供を生んで中国籍にしない。
まー、一番便利なのは香港で生めばよいのです。
(※しかし現在大陸人は香港で生めなくなったそうです。)
なぜ、今回この話題を挙げたかと言うと。。。
現在、愛妻のおなかに”第二子”がいることが判明しました。
今は大体10週間くらいなようです。
まだ、娘が中国籍(★)を持っているので
2人目ということは、今回の話が出てしまうわけです。
今後、どのように対策するかは未定ですので、
後ほど報告したいと思います。
★ 愛娘は、日本/中国籍の2つを所有(二重国籍状態)なのです。
日本的には、20歳くらいまで合法ですが、
中国的には、違法になります。
(娘は中国では”隠れ日本国籍”なのです。)
今回は、現在の”一人っ子政策”に関するお話でしたとさ
おまけ(少し有名人??)
2005年11月にこのメルマガがスタートしたので、
もう、6年目!
少し有名になってきたようです。
昔は、日本経済新聞社から、いろいろ質問を受けたことも
ありましたが、ここ最近は、NHKの番組制作会社の方から、
いろいろと質問をされています。
ちょっとした有名人ですね。 うふふ