まず私が昔住んでいた村(現在居住のとなり村)の中から1名コロナ感染者が出て、
その後、私が現在住む村からもコロナ感染者が出たため、
私の住む村及びその周辺一帯もロックダウンとなりました。 悲
そこで、私の”中国コロナ禍ロックダウン体験記”をレポートしたいと思います。
さてどうなったでしょうか?
現在の中国の”ゼロコロナ政策”の実際を私の体験を持って
見ていきましょう。
目次
1)普段のコロナ対策
1ー1)全ての村が塀で囲われている
今回のロックダウンの話をする前に、普段の状況を説明します。
元々コロナがスタートしてから、それぞれの村が塀で囲われて
村の出入り口には検問所がありガードマンがチェックするように
なっています。
他国ではこの状況もかなり普通じゃないけど、中国にいると
これが当たり前になってしまっています。
これは感染者が出たときにすぐにその村を隔離できるように、
そして、外からグリーンコード以外の危険人物を村に入れないように
つまり、”外に出さない”と”外から持ち込まない”を両立するために
外と村を塀で囲っています。
1-2)検問所でのグリーンコード確認(PCRの強制実施)
普段のこの村の出入り口の検問は、確認の厳しさが
シンセン市全体の感染者数の増減?だと思うのですが、
確認の厳しさが常に変化します。
(ある意味、村のさじ加減でコロコロ変わります)
検問所を出入りする人、特に村の外から村に入る人の
”グリーンコードの確認”とか”マスク着用”などを強く要求します。
このグリーンコードですが、ランクがあります。
”24時間内陰性”
”48時間内陰性”
”72時間内陰性”
”7日内陰性”
”(普通の)陰性”(7日以上過ぎた状態)
など、PCR検査を実施して検査実施後(厳密に言うと検査結果が出てから)
どのくらい時間が経っているかを確認することができます。
つまりPCR検査が陰性でも検査実施してからかなり時間が経っているのであれば
陰性とは認めないということになります。
ちなみに私が日本に一時帰国して中国に戻ってきてホテル隔離していた時、
このグリーンコードが、レッドコード(集中隔離人員)になってました。
つまり危険人物扱いですね。
このコードの場合は、当然ですが外出不可、バスや地下鉄などの公共交通機関は
使えません。
このレッドコードで外をフラフラ歩いていたらたぶん、逮捕されるんでしょうね。。。
話は戻って、検問所のグリーンコード確認ですが、
普段の厳しい時だと”48時間以内陰性”という条件が適用されます。
つまり検査実施し結果が出てから48時間(2日)以上経っている場合は、
無効と判断され、村に入ることを拒否されたりします。
この厳しい条件の時は、言い換えると”2日に1回強制的にPCR検査を受けろ”
という事になります。
そして、マスクの着用についても、もしマスクを着けていなければガードマンに
”超”上から目線 で注意されます。
しかし、緩い時だとただ単にグリーンコードであればよい
つまり7日以前のグリーンコードでOK
(7日以前:いつかはわからないがPCR検査を受けて陰性だったということ)
マスクの着用もつけてなくても何も文句は言われない。
さらに緩い時だとグリーンコードの確認すらしないで
検問所のガードマンはだれかとしゃべったり、弁当を食べたりしています。
普段の中国では、こんな感じの管理をしています。
しかし、今回のように村から陽性者が1名出たらどうなるか。。。
2)陽性者が出たときのコロナ対策
この内容は、
”コロナ陽性者”ではなく
”濃厚接触者”でもなく
村から陽性者が1名出ただけで、その同じ村に住む住人が
どのように管理されるか?
この管理の内容は中国ではよくある話ですが、別の省では厳しさが違う
と思いますので、場所によっては、もっと厳しいかもしれませんが、
別の場所ではもっと緩いかもしれません。
1つの例だと認識してご理解ください。
2ー1)1名の陽性者で村全体をロックダウン!
私のFacebookでこの話をしたら、日本在住の人たちは当然。。。
”たった1人陽性者が出ただけで村全部をロックダウンするの???”と
ビックリしてましたが、はい。 ここ中国ではそうなんです!
急に村から通知が出されて、”村から出ることができません”と
連絡を受けます。
それも、まずはロックダウンが先! その半日以上経ってから通知が出されました。
私の場合は、朝出勤しようとしたら、検問所を通してくれない。
仕方なく家に帰り半日以上経ってから、通知が出ました。
それにしても紙一枚発行して、村の全員がいきなり村の外への外出禁止。。。
(こんなことは中国以外ではできないでしょうね。)
では具体的にどのようにロックダウンするか?というと
元々村は塀で囲われているので、検問所での管理を厳しくすればよいだけです。
特例があるかどうかは知りませんが、基本的に検問所にいるガードマンが村民を
外に出させなければいいだけです。
村民が暴動でも起こさない限り、ルールを守らせることはできると思います。
普段では見られませんが、デリバリーのあんちゃんが村に入ることができず
立ち往生していました。
隣町でロックダウン開始した時の写真
2ー2)1日1回のPCR検査を強制
ロックダウン開始後、村民全員に強制的にPCR検査を実施するよう
言い渡されます。
それも1日1回のPCR検査の実施、7日間連続です。
さらに、防護服を着た人が毎日、”今日はPCR検査やったか?”と
聞きに来る徹底ぶり。。。
当然、PCRを受けるための長い列ができます。
この防護服を着た人の確認が、隣町だと
夜中の3時や4時に家のドアを叩いて
確認に来たと言ってました。
日本でならば考えられないですよね。
いくら忙しくても夜中の3時や4時ですよ。。。
相手が寝ているとかそんな事は一切気にしないのでしょうね。
私の村では、昼間の時間に確認に来るのでよいのですが、
PCR検査の列が長い!
雨が降って、外の気温が7~8℃なのに3時間くらい並ばさせられたこともありました。
(検査のために並んで風邪ひいたら本末転倒なのでは??)
そしてもっと怖いのは、
この1日1回のPCR検査実施も、ロックダウンの解除も
どのような条件を満たせば、正常に戻るか?などの情報は
普通の人は一切知り得ることはできません。
単に”お上”の決定に従うのみです。(通知が来るのを待つだけ)
たぶん、数日間連続のPCR検査で陽性者が1人も出なければ
早い段階でロックダウン解除。
しかし、陽性者が出れば、その出た陽性者の人数などによって
・ロックダウン期間の延長
・別の場所に移動させる強制隔離
などの処置レベルも変化するのだと思います。
2ー3)通知の内容とその他
張り出された”通知”の内容ですが、
要約すると
・2022年2月22日から3月8日まで村をロックダウンする
・7日間は毎日、その他10日目、14日目にPCR検査をする
・アプリから食料品や日常品を注文できます
とのことなのです。
そして、上記以外の内容ですが、
日本の報道では、中国のロックダウンというとスーパーの食べ物を奪い合う
映像が流れていると思いますが、あれはかなりひどいケースです。
ロックダウン中でも村の外には出ることができないが
隔離された村の中では移動が可能なので、
村の中にあるスーパーに行くことや食堂にいくことも可能なので、
食べ物に関して不自由はしていませんでした。
しかし、状況が変わりました。
その後、私の住む建物自体が塀で囲われました。。。
どうなっちゃうんだろう??
食べ物が食べられなくなり、”強制ファスティング”で
痩せられるかな? などとのんきな事を言ってられるのも
今のうちかもしれません。 つづく。。。
おまけ(ウクライナに行こう?)
前回のお話で、ウクライナ情勢について中国のニュース記事の解説をしました
参考記事
→ 『ロシア軍がウクライナ国境から撤退(現地中国のニュースより)(メルマガ第505話)』
予想を裏切って、ロシアがウクライナに攻撃しちゃいましたね。。。
ロックダウン中の私が夜、インドネシアの友達Eくんとネット飲み会していたときのことです。
私が寒空の中、3時間近くPCR検査の列に並ばされた話をしたら、Eくんは
”じゃあ、暖かいウクライナに行けばいいじゃん!”とのこと
”??? ウクライナはここシンセンより北だから寒いよ”というと、
”爆弾が降ってるから暖かいはず”
というブラックジョークを言ってました。。。
私のロックダウンといい、ウクライナの問題といい、
早く解決してほしいものです。。。