中国式すっごい”男女平等”
昨日会社で”公安沙汰”（日本で言う”警察沙汰”）になる
事件が起きてしまいました。 とほほ
事の発端は、勤務時間内にお弁当を買いに行った検査員（私の部下）
を注意するために、
・係長（中国人：私の部下）、
・問題の検査員３人
を呼び小会議室で５人で打ち合わせをしました。
私から検査員たちに
１）お昼休み休憩は何時だと思っていますか？
２）何時にタイムカードを打ちましたか？
３）１１：３０～１３：３０までの間どこで何をしていたか？
４）１１：３０～１３：３０までのあなたの行動は
正しいと思いますか？ 問題ありと思いますか？
５）（私が会社の労働規則などを持って説明をした後）
４）と同じ質問
の順番で検査員に一人ひとり聞いていきました。
スタッフの休み時間（１１：３０～１２：３０）と
検査員の休み時間（１２：３０～１３：３０）で
１時間ズレがあるためスタッフの目が届きづらくなっていたのは
事実ですが、呼び出した３人の検査員たちは、
１１：５０に会社の外へお弁当を買いに行ってました。
ざっくり１１：３０～１３：３０の２時間
仕事をしていないのです。
４）の行動は、ＯＫか？ ＮＧか？
の質問に対し、ぐちゃぐちゃと説明と言うか言い訳を
言い始めたので、相手の気分を害するとは知ってましたが、
話をはぐらかされるのを防止するため、
”悪いけど、問題ありか？なしか？ の一言で答えてください！”
と余計な話をさせないため、一言で回答するようにさせました。
（でもそこで話したがっていることは後で聞くことを伝えた上で）
↑
このテクニック、中国で仕事をする上で非常に重要です。
全ての話をその場で聞こうとすると、ドンドン相手のペースになって
話が全然わけのわからないところに行ってしまうことが多々あります。
（この事は、日本も含め中国だけではないと思いますが。。。）
悲しいかな、４）の時点では３人の検査員中
２人は、勤務時間内にお弁当を買いに行った行為を
”問題なし”と言ってました。
その後、私が説明した後（５の時点）は、３人とも
”問題あり”（納得してくれた）と言ってくれましたが。。。
問題を認識してもらい、自分たちの非を認めさせたところまでは
よかったのですが、
先ほどの”（不満点など）後で聞く”と
言った部分を話し始めさせてからです。。。
”私たちは、検査員なのに何でデータ入力ばかりさせるの！”
”出張検査をアンパイすると約束したのに！”
と言ってきました。
私は、
”そんな約束はしていません。 検出力試験に合格したら
検査をアンパイするといいました。
検出力試験に合格するまでは、データ入力をしてもらうしかない”
と比較的穏やかに回答しました。
※検出力試験：検査員のテスト
良品の中にわざと不良品を混ぜてそれらを全て
時間内に検出できるか？確認するテスト
いわば、検査員にとっての”免許証”のような存在。
しかし、それらをずっと横で聞いていた彼女らの教育を担当していた
係長がプチーンと切れて
”お前ら何年検査員やってるんだ！
さっきの勤務時間内の弁当購入が正しいことだって！
検出力試験だって、いっつも不合格だし。。。”
のように激怒し始めました。
ま～無理もないです。
私も気持ち的には怒鳴り散らしたかったのですが、
検査員たちに”非を認めさせ改めさせるのが目的”だったので
言い合いになってはダメだと思い、
顔は引きつっていたかもしれませんが、
かなり気持ちを殺しながら話していました。
でも彼女たちに直接指導していた係長が、
我慢できなくなるのは当然です。
しかし、係長が怒鳴った後
一番問題児の検査員（※）が、係長に食って掛かってきたのです。
※前日、前々日と２日連続で人事課課長に
”ＸＸＸな問題児なんですがどうしたらよいか？”
と相談に行くほどの４０代前半の問題児のおばちゃん。
怒鳴りあいの後、おばちゃんは、係長の胸倉をつかんできました。
さー大変。
同じく怒られていた別の検査員と私でそのおばちゃんを
力づくで止めに入ります。
おばちゃんは、暴れるは、泣き叫ぶは、、、
そして、このおばちゃん
だんな 及び 公安（警察）にまで電話する始末。
会社の門の前に公安が来て騒ぎになってしまった
ということでした。
中国では、日本以上に”男女平等”が浸透した国です。
しかし、中国のおばちゃんは男にまで殴りあいの喧嘩を
仕掛けようとします。
力仕事や殴り合いの喧嘩は、
ある意味男の”専売特許”と日本では思うかもしれませんが、
中国ではそれらも”男女平等”です。
そうそう、昔 ”土方”するおばちゃんを見た事があります。
あと、おばちゃん、力強いわ～
運動不足な私は、現在少し筋肉痛です。 苦笑
しっかし中国の”男女平等”はすっごいな～
今回の事件について家に帰ってから愛妻に話
”どう思う？”と意見を聞いてみたら一言
”そのおばちゃん、クビにすればいい”
だって。 あはは
一刀両断ですな～
今回は、すっごいおばちゃんに関するお話でしたとさ
おまけ（パンパンパーン）
中国最大の休暇・旧正月も終わり
正月気分が抜けて来てほしいのですが、
世間では未だに時折、パンパン爆竹が鳴るので
まだまだ正月気分のようです。
さー、気持ちを入れなおすぞ～ おー！
