自転車王国・中国の復活か?

前回のお話で

微信支付(Wechatペイ)のお話をしました。

参考記事

→ 『8歳の大酒飲み? (微信支付(Wechatペイ)の話)』

8歳の大酒飲み?(微信支付(Wechatペイ)の話)(メルマガ第451話)

前回の話は、微信支付(Wechatペイ)を用いて

大手ネットショップ”京東(チントン)”で

サントリーウィスキーを格安で買った話ですが、それ以外に

この”微信支付(Wechatペイ)”を使えるようになって

私の生活が大きく変わったので、そのお話です。

日本のTVでも報道されておりますが、

中国の”自転車レンタルサービス”です!

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微信支付(Wechatペイ)を使えるようになると

これが使えるようになります。

このサービスは、本当にすごいです。

他の都市でも基本同じ仕組みだと思いますが、

私の住むシンセン市の場合は、以下の通りです。

【自転車レンタルサービスの流れ】

1、レンタルできる自転車を見つけたら、

自転車についているQRコードをスマホでスキャン

2、スキャンが完了すると自転車のカギのロックが解除され

自転車に乗れるようになります。

3、自転車を乗り終えたら、カギをロックする。

(乗った分だけ料金が請求されます)

とこれだけです。

※このサービスを利用するには、

・決済システムである微信支付を使えるようにしておくこと

・自転車レンタルサービス会社のアプリをインストールし

デポジットを払ってサービスを使えるようにしておくこと

が利用の条件になります。

このレンタル料は非常に安く

会社にも寄りますが、

・30分毎 0.1元(約2円弱)~0.5元(約8円)

・1時間毎 1.0元(約17円)

という上記2つが一般的な料金です。

相当自転車にこだわりのある人ならば、

マイ自転車でないと気がすまないと思いますが、

私のように別にこだわりのない人にとってみると

この自転車レンタルサービスは非常に便利です。

”歩きだと時間に遅れそう” とか

”バスに乗るには少し近すぎるな”

などと言った情況で自転車が必要な時、

周りをキョロキョロしてレンタル自転車があったら、

スキャンして自転車に乗る。

行きたいところに着いたら、自転車のカギをロックして

その場に自転車を放置しておけばOK。

つまり乗り捨てておけばいいわけです。

ものすごい台数のレンタル自転車があるため

大抵何台かの自転車を見つけることができます。

(業者が時折、変な場所に放置された自転車を回収して

人が使いそうな場所に並べておいてくれます)

さらにこの自転車レンタルサービス!

奥さんから教えてもらった裏技ですが、

自分が自転車に乗った後(カギをロックした後)

”この自転車に乗りました!”ということを

微信などで友達にシェアするとボーナスポイントのようなものを

もらえるため、私の奥さんは毎回それをやっているため

そのポイントだけで自転車に乗っているので

レンタル代は、実質無料です。

(そのシェアする人は同じ人でもいいので、毎回私に

メッセージが送られてきます。 笑)

昔中国といえば、

朝もやの中自転車で多くの人が通勤する姿が

有名でした。

しかし、私が中国に来て、実際は全然違う。

車がバンバン走る近代化した中国にびっくりしましたが

最近の中国は、今回の”自転車レンタルサービス”の普及で

昔のような自転車通勤の人が逆に増えてきました。

健康的だし、自転車っていいですよね。

ここまでなら日本の報道でもわかる情報ですよね。

さらに深読みですが、

私には大きな疑問がありました。

この自転車レンタルサービスをやっている会社は

儲けがあるのだろうか??という疑問です。

・大量のレンタル用自転車を準備しなければならない

・変な場所に放置された自転車の回収作業

・故障した自転車の修理やメンテナンス

など初期費用や維持費が結構かかるはずなのに

1元/時間 なんて安いレンタル料でやっていけるのか?

という疑問ですが、それを妻に質問してみたところ

”当然、利益あるでしょ!”との回答でした

この自転車レンタルサービスに申し込む際、

デポジットを入れなければなりません。

会社によってまちまちですが、

安いところで 100元

高いところでも 300元

くらいです。

現在シンセンには、1400万人以上の人口がいます。

仮に人口の1%の人が登録しても

最低でも1400万元の資金が集まります。

この資金で金融商品を運用したり、貸し出したりすれば

十分な利益が得れるという事です。

※シンセンの人口が1400万人。 登録者が1%

この両方とも少なく見積もっていますので、

実際は、もっと多いと思います。

大量のお金が集まるだけで、商売になる!

さすが商売上手の中国人ですね。

そして現在、この自転車レンタルサービスをする会社が

ドンドン増えています。

私は、現在2つの会社に登録していますが、便利ですよ

1、Mobike →最大手で自転車台数が一番多い

(デポジット 399元 レンタル代 1.0元/時間)

2、Blue gogo →後発だが、自転車の乗り心地がよく安い!

(デポジット 99元 レンタル代 0.5元/30分)

もし、シンセン市にお住まいでしたら、

この自転車レンタルサービスはかなり使えますので

おススメです!

今回は”自転車レンタルサービス”に関するお話でした。

おまけ(恭喜発財!)

恭喜発財!

このメルマガの古くからの読者の方ならご存知だと思いますが

”恭喜発財(コンシーファーツァイ)!”

は中国のお正月の挨拶で、日本で言う”あけおめ”のことです。

そう、本日(2017年1月28日)は、

旧暦で言う”元日”にあたる日なのです。

我が家は、現在日本にいます。

(寒いですね。。。。)

しかし、この中国の正月の挨拶はグロテスクですよね

この”恭喜発財”を日本語に直すと

”共に喜び、お金が儲かりますように!”

ですからね。

でも、日本ではあまり言わないようなことを

正直にズバッと言っちゃうあたりは、中国人らしいと思います。

確かに”お金儲けしたい!”というのは、

素直な欲求ですからね。

では、みなさん、今年も”共に喜び、お金が儲かりますように!” 笑