前回『コロナ禍の日本一時帰国（中国出国時、日本入国時）の手続きについて』
の続きの内容です。
私は、コロナ禍で中国→日本→中国という移動
トータル隔離期間５週間かけて、一時帰国した私の経験をシェアいたします。
※ 2021年9～10月現在の日本一時帰国時の注意事項です
コロナ感染の環境などにより内容変更する場合がありますので
最新情報を取得するようお願いいたします。
目次
１）コロナ禍の日本一時帰国（日本隔離）
1-1) 日本隔離の方法
日本の入国を済ませ、空港を出ると日本で隔離をしなければいけません。
隔離方法は、
１，自宅隔離
２，ホテル隔離
の２通りです。
しかし、自宅隔離の場合は空港から自宅までをどのように移動するか？
バス、電車、タクシーなど普通の公共交通手段を使ってはいけません。
政府指定のハイヤーを使うか？ （高い？）
知り合いや友達に車で迎えに来てもらうか？
のようです。
私の場合は、家が千葉なので奥さんの知り合いに車で迎えに来てもらいましたが、
空港から距離がある場合は、ホテル隔離を選ばなければならないと思います。
しかし、、、
空港からタバコを吸うところに誰かに監視されることなく、
タバコを吸うところまで来れたので、バスとかにも乗れるのでは？
と思ってしまいました。
中国のガチガチの管理に慣れているせいか、
よく言うと”日本がとても自由” 悪く言うと”日本は無管理？”と
思えました。
1-2) 日本隔離時のアプリの使い方
日本の隔離期間中に使う２つのアプリを自分のスマホに入れられるのですが、
使い方を紹介します。
左のアプリは全く使いませんでしたが、右のアプリは毎日使いました。
では、このよく使う右のアプリ”MySOS”の使い方です。
1-2-1) 待機場所登録（初回のみ）
まず最初に行うのは、”③待機場所登録”です。
この登録は、最初の一回登録すればそれでOKです。
まず待機場所（自宅やホテル）に到着したら③をクリックして、隔離する場所を報告します。
報告（クリック）後、上記の黄色で囲ったように待機場所が表示されます
→待機場所変更の場合、再登録することも可能なようです
1-2-2) 現在地報告（ほぼ毎日 複数回）
次に”①現在地報告”についてです。
これを使う頻度は、ほぼ毎日で不定期に複数回、自分がどこにいるか？
スマホのGPS機能を使って隔離者の所在地を確認します。
スマホのプッシュ機能で”現在地を報告してください”という
メッセージが飛んでくるので、そのメッセージが飛んで来たら①を
クリックして現在地を報告するというものです。
つまりGPS機能を利用して、隔離場所から離れていないかを
不定期に確認するためのものです。
1-2-3) 健康状態報告（毎朝10時までに 毎日１回）
”②健康状態報告”についてです。
毎朝１０時までに健康状態を報告する義務があります。
報告項目は
１，自分及び同居者に発熱者がいるか？
２，自分及び同居者に風邪の症状のある人がいるか？
この２項目に、YES / No で答えておしまいです。
これは健康状態を確認するためのものですが、
在宅勤務の方なら、強制的に早起きするので問題ありませんが、
休日にダラダラ寝てられない。（遅くても１０時には起きなければならない）
という変なプレッシャーがありました。
まー、でも多少遅れても特に問題はなかったと思うので
隔離の２週間は、面倒でもこの健康状態報告を習慣化させてください
1-2-4) ビデオ通話（毎日 不定期に１～２回くらい）
この報告が隔離のスマホアプリで一番面倒かもしれません。
まずスマホのプッシュ機能で”ビデオ通話します”という
メッセージが飛んできます。
次に電話がかかってくるので受け取ってビデオをONにします。
居場所確認のために、背景がわかるようにして画面に沿って
顔を合わせ３０秒間静止します。
このビデオ通話は、先ほどの”現在地報告”の
厳しいバージョンです。
メッセージに対し現在地情報を送るだけでなく、
自分の顔と背景までGPSの位置情報と合わせて
送ることになります。
ビデオ通話と言ってますが、AIがかけてくるので相手と話を
するわけではありません
そして、AIが不定期に連絡をしてくるというものですが、
私の経験則からすると、AIはしっかりGPSで位置情報を
監視しています。
私が、癖でスマホをポケットに入れて階段を降りで
ごみ捨てに行ったときにビデオ通話がかかってきました。
つまりAIが普段いる場所（部屋の中）と違う場所に移動している事を
察知してビデオ通話をかけてきたのだと思います。
”やばい！ 外に出てるのを知られる！”と思い、ごみを持ったまま
部屋に戻りビデオ通話に出ようとしたら、部屋に着いた頃
通話は切れてしまいました。 笑
空港でも説明を受けましたが、
”やむを得ず通話に出れなくても問題ない”という事なので
ホテル隔離と比較するとやはり緩いと思います。
私の妻の友達で隔離期間中にスマホを持ち歩いて外に出たら
やはりビデオ通話がかかってきたと言っていたので
AIは確実にGPSで位置情報を確認しています。
隔離期間中の２週間は、上記の報告が必要になりますので、
面倒ですが、隔離対応に協力しましょう。
（ここだけの話。。。）
スマホには位置確認のアプリが入っています。 つまり。。。
スマホを持ち歩かなければ、外に出ることは可能という事になります。
ビデオ通話も100％通話に出なくても特に問題はないので
長時間でなければ、スマホを家に置きっぱなしにして
外に出ることは可能です。
（悪用はしないようお願いしますね）
２）コロナ禍の日本一時帰国（中国再入国）
空港でササっと書いたりすればできてしまうようなものは別として
（面倒な）事前準備が必要なものは、
”健康コードの取得” になります。
この申請をするのは出発の２日前からしかできません。
２日より前から申請することは必要書類が揃えられないので
不可能です。 しかし、その他の準備は可能なのでそれらについて
ここで説明します。
健康コードの申請は、こちらのURLからできます。
この健康コード申請（PCにて申請）にて必要な添付資料は、
１） パスポートの写真 ・・・ 事前準備可能
２） ビザの写真 ・・・ 事前準備可能
３） 中国大使館指定病院で受けたダブル陰性証明 ・・・ 日本出国４８時間以内の物
４） エアーチケットの写真 ・・・ 事前準備可能
５） ワクチン接種証明書 ・・・ 事前準備可能
人によって、これらの物を準備する難易度がそれぞれ違うと思いますが
一般的に面倒そうなもののみ紹介します。
2-1） ダブル陰性証明
このダブル陰性証明は、この健康コード申請の最後の取得するものになるので
これ以外のものは全て事前に揃えておくとよいでしょう。
ダブル陰性証明とは、抗原検査（PCR検査）と抗体検査（IgM検査）の
２つの検査を指し、この２つの検査を
・中国大使館の指定病院にて
・指定のフォームにて
取らなければなりません。
この指定病院リストの自宅から最寄りの病院に電話で事前予約をして
おく必要があります。
それも検査を受けるより１週間くらいは前に電話しておいたほうが良いと思います。
病院によっては、”現在PCR検査はやっていない”とか言われることもあります。
ちなみに私は千葉に住んでいるのですが、最寄りの病院に電話したらPCRを現在やってない
と言われ結局上野まで行ってダブル陰性証明を取ってきました。
また、このダブル陰性証明の料金は病院によってまちまちでした。
ちなみに私が行った”上野ロイヤルガーデンクリニック”では
当日結果の出るもので、28000円でした。
（他の場所では４万円とも言われたので良心的だと思います）
ちなみにPCRが陽性だと中国入国はNGだと思います。
抗体が陽性の場合も、ワクチンを打って抗体ができたと証明できれば
問題ありません。（ワクチン接種証明書 参照）
ちなみに私は中国で２回中国ワクチンを接種しましたが、
抗体はできていませんでした。
（やはりウワサ通り、水ワクチンなのかな？ 笑）
2-2） ワクチン接種証明書
私が苦労したのは、ダブル陰性証明の次に手間だったのがこれでした。
日本でワクチン接種をした場合でしたら市町村の発行した接種証明であれば
OKだそうです。
しかし、私の場合は、中国でワクチン接種をした。
かつ事前に接種証明書を取っていなかったので、
中国で使うコロナ関連のアプリでワクチン接種履歴があるのですが
その履歴をスクリーンショットで撮ったもので問題がないか？
中国大使館にメールで問合せしました。
しかし、国慶節休みなので返事が遅かったですが、”問題ない”との回答でした。
2-3） 健康コードについて
上記の書類を準備の上健康コードをネット上で申請します。
全ての書類をアップデートした後は、健康コードは
”黄色コード”となります。
この健康コードの色についてですが、
緑コード： 飛行機に乗ることが可能なコード（中国再入国可能）
赤コード： 不合格コード（陽性、陰性証明が早すぎる？など）
灰コード： 期限切れコード（再度申請が必要）
黄コード： 判定待ちコード（判定されるまで待つこと）
という４種のコードとなります。
現在は、最後のワクチン接種からどれくらい経っているか？
（６か月以上経っているものはダメ？）と言った判断も追加されているようです。
この黄→緑コードに変わるのは、完全に向こう（中国大使館？）側の
スピード任せです。
この待ち時間が長いため、私は出発の２日前にダブル陰性証明のための検査をし
当日結果が出るようにしました。
結局待ったのは大体１０時間くらい経ってからようやく結果が”緑コード”になりました。
緑コードを取得後は、スクリーンショットを撮って、いつでも見せられるようにしておくと
便利だと思います。
３）コロナ禍の日本一時帰国（中国隔離）
中国の空港に到着しイミグレを通過した後は、強制的に隔離ホテルに連れていかれます。
連れていかれる隔離ホテルは、理由はどうあれ、こちらに選択権はありません。
つまり、どの隔離ホテルに連れていかれるかは完全に運次第です。
（目的地が違う都市の人も同じく選択権はありません）
私の知り合いは、隔離ホテルが5つ星ホテルで大満足だった！
とか、デリバリー可で有意義だった！
なんて話も聞きましたが、私が行ったホテルは、３つ星ホテルでしたが
実際はもっとレベルの低いホテルでした。
隔離ホテルの良し悪しは、ホテルのグレード、食事の質、デリカリー可否
でほぼ決まるでしょう。
3-1） 私が宿泊した隔離ホテルの料金と内容
私が宿泊した隔離ホテルの料金と内容についてご紹介します。
正直言って私は、”運が悪かった”部類だと思います。
普段ならば、１泊100元（約1800円）ちょいくらいのホテルだと思いますが、
この隔離ホテルの料金は360元（約6480円）/泊
→隔離は2週間（１４日）なので 360ｘ14日＝5040元（約９万円）
しかも食事代は、100元（約1800円）/１日分（３食）でした。
→隔離は2週間（１４日）なので 100ｘ14日＝1400元（約2.5万円）
つまり中国側１回の隔離で6440元（約11.6万円）かかりました。
その隔離ホテルの内容ですが、中国人もクレームの嵐と言ったひどい内容。
なぜ、クレームの嵐という事がわかるかというと、
同じ飛行機（成田→シンセン便）に乗った乗客は、同じ隔離ホテルに
収容されたようで、乗客同士でWechatのグループを作るように言われ
そのグループに隔離管理をする担当者も入っているため
隔離ホテル内での要望などを聞き入れたり情報交換する場がありました。
しかし、そのグループチャット内で乗客同士で交換する情報と言えば、、、
・隔離ホテルに対するクレーム
例）小さな虫が出る、においが臭い、まったく掃除してない など
・食事に対するクレーム
例）まずい、100元の価値はない、デリバリーを頼めない など
・隔離管理に関するクレーム
例）酒が飲めない、ホテルを変えて欲しい など
しまいには、乗客同士で一斉に同じ時間にクレームの電話を入れよう！なんて
情報まで飛び交ったので、最終的には強制的にグループチャットが削除されました。
ちなみに、隔離中の朝ごはん。
炭水化物ばかりで普通の日本人では耐えられないと思います。
3-2） その他隔離ホテルでの注意事項とその準備
その他隔離ホテルでの注意事項は、
・ガラス類の持ち込み禁止
・酒類の持ち込み禁止
この２点でしょう。
共に隔離中に自殺するのを防止するため！というのが理由のようですが、
私の場合、お酒がないほうが自殺しそう。。。 苦笑
上記に点についても隔離ホテルごとに厳しさが違うようです。
私の隔離ホテルでは、X線に通されたりするわけではないので
キャリーケースにこっそりウィスキーの瓶でも忍ばせておけばホテルの部屋に
持ち込むことはできたと思いますが、免税店で買ったようなお酒では
バレバレなので、持ち込むことはできないと思います。
私の知り合いで別の隔離ホテルに隔離になった友達は、
友達にお酢の瓶にお酢を抜いて白酒を代わりに入れたものを、
その隔離ホテル宛に郵送したという人がいました。
カムフラージュのために”白酒入りお酢の瓶”と共にいろいろな野菜を
詰め合わせてそのホテルへ郵送したそうですが、彼が受け取った時には
野菜は全部腐っていたそうです。
（白酒は無事だったので、目的は果たせたそうです）
上記の情報を参考に、一時帰国や隔離生活の参考にしていただければ幸いです
今回は、コロナ禍の日本一時帰国（日本隔離、中国再入国、中国隔離）に関するお話でしたとさ
おまけ（春節休暇の始まり）
本日より中国最大の休暇である春節休暇が始まります。
コロナがなかった時は、日本に一時帰国しておりましたが、
今年も昨年と同じくコロナのせいで中国に一人ぼっちです。。。 悲
と、いうことは。。。
今まで時間がなくて片付けられなかったことを
片付けるチャンスと捉えることにします！
さー、有意義な春節休暇を過ごしたいと思います！
