今、私の住む中国南部の都市シンセンは、
ちょうど”三寒四温”の季節です。
約1週間前急に寒くなりそれまで外にいても半袖で
問題なかったのですが、ついに我が家自慢の
”首振りハロゲンヒーターくん”が活躍です!
(ここシンセンは沖縄よりも南!
香港のすぐとなりなのであまりハロゲンヒーター君は
活躍の場があまりないのです。)
しかしここ2、3日は、長袖では暑く、長袖を捲り上げています。
(暖かくなってきた)
風邪引きやすいので気をつけよっと。
そう、この季節のことでいつも思い出すのはやはり
私と愛妻の結婚式のことです。
今回のタイトルにあることを痛感した
奥さんの故郷での結婚式でした。
結婚(中国側の)記念日は、2004年12月31日 !!
(大晦日が結婚記念日なので忘れたくても忘れられません。)
奥さんの故郷 河南省へ私の両親を連れて行きました。
シンセンから河南省省都の鄭州(チェンチョウ)まで
飛行機で2時間!
飛行機を降りるとそこは。。。 マイナス5℃の世界!
”日本の冬は寒いから暖かいシンセンに行くぞ~”
と言って来た私の両親は、
”あ。。。。。 日本より寒い。。。”
奥さんの実家の町まで長距離バスに揺られること4時間。
すると高速道路の出口で下ろされる始末。
私の両親は60年前後生きてきてこんな仕打ちを受けるのは
生まれて初めて。
あまりに想像を絶する体験だったので私と両親は大爆笑。
(奥さんはキョトンとしてた)
中国のほぼ中央に位置するここ河南省がもしかしたら
中国で一番寒いところでは?
ということをこの時は知らなかった。。。
(おいおい!何言ってるんだ! 中国はハルビンとか
もっと北のほうが寒いだろ!)
という声が聞こえてきそうですね。
確かに外の温度は、もっと北の北京やハルビンのほうが
当然寒いです。
しかし、そこまで北になると部屋は暖房ガンガン。
でもここ河南省はそこまで寒くないので基本的に
部屋には暖房器具なし!
(金持ちの家にはあると思うけど。。。)
つまり外はマイナス5℃くらいなのに家には暖房器具なし!
体感温度ではたぶん中国で一番寒い と思います。
話を戻しますが、この究極の寒さに耐えられなくなった
私の両親は、息子の初の晴れ舞台で
”早く帰りたい、早く帰りたい!”を連発。
奥さんの両親は、”おもてなしが足りないんだ。”
と気を落としてしまうし、、、
私の両親は、奥さん方の親戚を紹介されるたびに
”寒くないの?”を連発。
返ってくる答えは、いつも
”いっぱい着込んでるから平気、平気!”
夏はクーラー、冬はストーブ が常識になっている
生活の豊かな日本人は、
この厳しい環境(マイナス5℃で暖房なし)で育つ
”タフな中国人”にはどうしても敵いませんね。
人生最大の晴れ舞台での私の本音は、両親と同じく
”早く帰りたい。。。”でした。
でも本当にすごかった。
昔北海道に行ったことあるけど、外は確かにマイナスの世界。
でも必ずどこか(デパートとか)すぐに暖かい所に”避難”できたが、
ここにはタクシー以外暖房のある場所がなかった。
メーターを気にせず1分でもいいから長くここにいたい!と
思ってタクシーに乗ったのは生まれて初めてでした。 (笑)
正直言って、人間の住む環境とは思えなかった。。。
その日の夜は、当たり前ですが”初夜”と言うことになります。
でも私と奥さんの初夜は布団にぐるぐるに包まりながらの
マイナス8℃!
当然ロマンチックな。。。
などということはありませんでした。
そんな中国の結婚式でした。
そこでわかったこと。
”中国人はタフだ!”
(しかし、長いこと暖かいシンセンに住む私の奥さんも
数日前までハロゲンヒーターくんのお世話になってました。)
日本は今すっごく寒いんでしょうね~ 風邪には気をつけてくださいね。
では、また
(2020年加筆)
正直言って涙が出るくらいなるかしい話です。
考えれば、この体験をしてからは、冬に奥さんの故郷に行くことはなくなりまた。 笑