前回の配信(ロックダウンが1ヶ月を突破!)から
少し経ってから、すぐにロックダウンが解除されました。
取り払われた無数の塀
人々のストレスもピークに達していたと思うので、
もしさらにロックダウンが長引いていたら、どうなっていたのでしょう?
目次
過剰なコロナ対策で生じる不満について
日本でもニュースになっていると思いますが、
中国の”過剰なコロナ対策”でさすがの中国人も
不満を募らせていました。
私のロックダウン経験も踏まえて不満点を挙げていきます。
不満1) 高頻度のPCR検査の要求
建物に入ったり、地下鉄やバスに乗る際、グリーンコードの確認を
強要されます。
過去の記事でもお話ししておりますが、
24時間陰性、48時間陰性。。。 など
毎日または1日おきくらいの頻度でPCR検査を実施しないと
建物に入ることを拒否されたり、公共交通機関を使えないことがあります。
しかも、このPCR検査をするために、長い列に並ばさせられることが
多々あります。
中国の人は列に並ぶのが特に嫌いで、列に割り込みすることもしばしば。
昔よりかはかなり割り込みが少なくなったとはいえ、
特に列が長いと割り込みする確率も高くなるので、こういったところで
ストレスが溜まります。
不満2) ロックダウンで家や村、会社から出れなくなる
日本でもニュースの報道でよく見かけると思いますが村や建物から
一人でもコロナ感染者が出たら、その村や建物をロックダウンします。
このロックダウンも中国ならではですが、人権無視の方法で
”ブタ箱に閉じ込める”的な感じでロックダウンします。
会社に出勤→会社でコロナ感染者発見→会社がロックダウンで閉じ込められる
と言ったようなこともあったようです。
さらに、このロックダウンもいつ解除になるか?
まともな連絡が来ない事もよくあります。
(ゴールの見えないロックダウンは当然ですが、ストレスです)
不満3) ロックダウン中の不便な生活
・タオバオなどのネットショッピング
・美団などのデリバリーサービス
などの物流系が使えなくなる、または大幅遅延するなど
今までの普通の生活で便利だったサービスが使えなくなる
さらに、ロックダウンで外出不可能なので
病院や薬局に行くことができないため、持病のある人は困る。
散髪やマッサージなどは当然できません。
今までの生活が便利であった分、それができなくなることは
大きなストレスを抱えることになります。
不満4) ロックダウン中の支援物資の有無もバラバラ
私の村のロックダウンでは、2日に1回支援物資が届きました。
欲しいものがもらえるわけではありませんが、私の村の支援物資は
”食材”か”速食(すぐ食べれるもの)”のどちらかを選択できました。
私は料理するのが面倒なので、”速食”を選びましたが、
ロックダウンが明けた今でも保存のききそうなもの(ラーメンや缶詰など)は
後回しにしたため、今でも家に余っています。
しかし、別の村では支援物資の送られる頻度や量が少なかったり
場所によっては、支援物資がなかったりしたので、
日本のニュースで報じているひどいパターン(飢え死にさせる)もあったようです。
大きな不満は、このような精神的、肉体的な点だと思います。
人々の不満はピークに達していた
場所や待遇などにもよりますが、人々の不満はピークに達していたと思います。
参考動画
【深センでも大規模抗議が発生「大亜湾の独立を!」】
【都市封鎖の上海市 「安定維持」のために民兵動員?】
この参考動画は、ひどいパターンの例です。
(全ての場所がこうというわけではありません)
しかし、”独立を!”とか文句言う人たちが出てくるのは
かなり極端な例ですが、ロックダウンの塀を蹴り破る人などは
多くの場所で見られたようです。
そして、このように不満を訴える人たちを抑え込むために
民兵を動員するとか、考え方がとても中国らしいですね。
私の村がロックダウン解除される2日前に、両隣りの村で
”ロックダウン解除しろ!”と大きな声を挙げた人々がいたようで
その翌日、両隣りの村ではロックダウンが解除されました。
騒いだから、解除されたのかな??
暴動を避けるための中国政府の対応
無茶な”ゼロコロナ政策”を打ち出してしまった中国政府。
言い出してしまったからには、独裁政権の面子にかけて
政策をなくすわけにはいかなくなってしまった状態なのです。
とはいえ、行き過ぎた政策に対する人民の不満はピークに達してしまっている。
それを解決するのは。。。
”お金” 笑
私のいる、シンセン市福田区では、”困難手当て”が支給されます。
うわさではロックダウンの期間やレベルによって
この支給される手当の金額が違うそうです。
私は申請しましたが、まだ受け取っておりません。
うわさでは、400元(約7600円)か800元(約15200円)らしいです。
さらに、大家さんから2ヶ月連続家賃を200元(約3800円)値引きすると
連絡がありました。
たぶんこれも、政府から大家さんにそうするよう指示があり、
大家さんにもお金が支給されたのだと思います。
つまり私の場合だと今回のロックダウンでトータルすると
800元(約15200円)~1200元(約22800円)
もらえるということになります。
普通の中国人からしたら、この手当て支給は、
”党に感謝!” ”政府に感謝!”と思うのだと思います。
しかし、客観的な情報を得ることができる私(日本人)からすると
アホな政策によるロックダウンにつきあった迷惑料!
という考えがあるので、党に感謝などとは到底思えませんが。。。
しかし、この手当てというのも地域によって
あったりなかったりするのでしょうね
中国政府は、面子を守りアホな政策を継続する。
しかし、人民の不満を軽減させなければらない。
難しい舵取りをしなければならない状況ですね。
今回は、過剰なコロナ対策の不満に対する対応策に関するお話でした
おまけ(筋肉痛。。。)
35日間のロックダウン生活を終え、
家からも村から出ることができるようになりました!
そこで、まずやったことは。。。
出勤 悲
そして退勤後に行ったことは、調子が悪くなっていたスマホの修理
次に、日本料理屋で日本料理をつまみながらビール!
ロックダウン中もウィスキーは飲んでましたが、重くて運んでくれなさそうな
ビールは控えていたので、ビールが飲みたかったんです。 笑
ロックダウンで家から出れない状態が35日も続いたのに、
ロックダウンがあけていきなり2万歩も歩いたので、
翌日は、筋肉痛になりましたとさ。 苦笑