今回は、少しセンシティブな内容になりますが、在中日本人としてこの時期に
気をつけておいた方が良いと感じた話題を共有したいと思います。
2025年は抗日戦争勝利80周年の節目
今年2025年は、中国でいう「抗日戦争勝利80周年」にあたります。
例年でも9月3日の「抗日戦争勝利記念日」前後には、反日感情がやや高まりやすくなる
傾向があるのですが、節目となる80周年ともなると、その“熱量”は
さらに強くなる可能性があります。
実際、中国国内ではこのタイミングに合わせて、いくつかの“反日色”の強い映画が
公開され始めています。
注目映画:「南京照相館」と「731」
まず挙げられるのが、南京事件を題材にした映画『南京照相館』です。
南京大虐殺に関する描写が含まれており、感情に訴えかけるような演出がなされていると
報道されています。
【南京照相館 (予告編)】
もう一つは、731部隊を扱ったドキュメンタリー風映画『731』。
こちらも日本軍の非人道的行為に焦点を当てており、愛国心を刺激する構成となっています。
【731 (予告編)】
これらの映画は中国国内のメディアでも大きく取り上げられており、
「歴史を忘れるな」「若者に歴史教育を」
といったメッセージが繰り返されています。
そのため、一般市民の間でも自然と日本に対する警戒心が高まっている印象を受けます。

街中での気になる会話
先日、街中を歩いていたときに、10歳前後の中国人の子供たちが話しているのを耳にしました。
「日本人ってすごく残酷らしいよ」
そのような発言を聞いて、驚きと同時にちょっと怖さを感じました。
もちろん全ての中国人が反日的なわけではありません。
むしろ私の周りの多くの中国人はフレンドリーで親切です。
しかし、こういった教育や報道、映画などによって影響を受けた子供たちが、
将来どのような感情を持つのかと考えると複雑な気持ちになります。
蘇州で起きた日本人襲撃事件
最近、蘇州市内でまた日本人が襲われるという事件が報道されました。
【中国・蘇州で日本人母子襲撃】
被害者は観光客ではなく、現地で暮らす日本人だったとのこと。
加害者の動機などは調査中とされていますが、時期的にも「抗日戦争勝利記念日」が
近づく中で起きたという点に、どうしても関連性を感じてしまいます。
気を付けるべき時期はいつ?
中国では毎年9月3日が「抗日戦争勝利記念日」とされ、政府主導で記念行事が
開催されることが多いです。
この前後1〜2週間は、ナショナリズムが高まりやすく、SNSやメディアでも
「日本」に関する発言が一段と注目される傾向があります。
このため、8月下旬から9月上旬にかけては、
・不用意な言動に注意する
・人混みやイベント会場を避ける
・日本語での大声での会話は控える
といった対策を取ることを個人的にはおすすめします。
まとめ:冷静な行動と少しの警戒心を
日本人だからといって差別されたり攻撃されることは基本的にはありません。
しかし、歴史問題や国民感情が揺れやすい時期には、思わぬ形で
トラブルに巻き込まれる可能性もゼロではないのが現実です。
特に2025年は80周年という節目にあたり、メディアや教育現場でも
関連コンテンツが強化されています。
私たち在中日本人ができることは、「冷静に」「相手の立場も尊重しつつ」、
無用な誤解を避ける言動を心がけること。
9月3日までは少し慎重に行動し、無事にこの時期を乗り切りましょう。
今回は、 蘇州で起きた日本人襲撃事件と抗日戦争勝利80周年に関するお話でしたとさ
おまけ(大雨と猛暑)
7/25から日本に住む私の妻と次女が
シンセンで夏休みを過ごすために来ております
そして本日、弓道初段審査を受け終えた長女が来る予定なので、
我が家のメンバーがシンセンに集合します。
しかし。。。
先に来ている妻と次女は、日本ほどではないかもしれませんが、
シンセンの大雨と猛暑の影響で、基本的に昼間は家でクーラーをつけてゴロゴロ。
夜の雨が降っていない時しか行動できないような状況のようです。
わざわざシンセンに来たのだから、いい思い出を作ってほしいものです。
そんな感じの今日この頃です。