ついに一昨日の晩、シンセンに帰ってきました。
いや~長い日本滞在でした。
(満1ヶ月の滞在でした)
久しぶりにカーレーサーばりの運転をする
タクシーに乗りましたよ。 あはは
日本に着いた当初はいろんな日本の
”流行もの”が分からなくて大変でいたが、
それも慣れてくれば非常に快適!
”加齢臭”
ははは、これ初めてテレビで聞いたとき、
”カレー臭?!”と思った。
日本人は”カレー”好きな人が多いから。 あはは
あとは。。。
”ドコモダケ”
これは奥様! ”きゃーあのしいたけかわいい!”だって。 あはは
などなど今考えれば面白いです。
困っている人は、無視!
さてさて、夜の遅い便で香港空港に到着した時の出来事。
”う~ん、中国に帰ってきた!”と実感した一瞬でした。
あはは
私の時代の日本では、、、
”困っている人を見かけたら、助けてあげなさい!”
と教えられましたが、
今の時代(特に中国では)、、、
”困っている人を見かけたら、無視したほうがいい!”
という話です。
香港空港に夜遅くに到着すると中国大陸へ行くには、
24時間開いている”皇崗(ホヮンガン)”という税関で
しか大陸に入ることが出来ません。
それも遅い時間になると直通バスがなくなり
乗り合いタクシーみたいのか、
本当のタクシーでしかこの”皇崗”へ行けなくなるのです。
私ら夫婦は結局乗り合いタクシーに乗ったのですが、
相席の人は。。。
- ケニヤ人の老夫婦
- 大陸のおばさん2人
- 大陸のにーちゃん1人
そして私ら2人の計7人でした。(タクシーはミニバンです)
空港でこの乗り合いタクシーに乗るための
列に長いこと並び車に乗り込んだのですが、
車が走り始めてから大陸のおばちゃん同士でおしゃべり。
私が少し聞き耳を立てていたら、
”やっぱり私は住むならアメリカがいいわ。”
”私は今日アメリカから来たばかりなの”
とアメリカ帰りの中国人だということがわかった。
するとそのアメリカ帰りの中国人おばちゃんが一言。
”あ~ん、私のシンセンにいる親戚に電話しないと
税関に迎えに来てもらえない!”
と言ってて、何をするかと思ったら、
ケニヤ人老夫婦に向かって。。。
中国おば) ”携帯電話を貸して欲しい!”(英語)
ケニヤ夫) ”ん?香港にかけるの?大陸にかけるの?”(英語)
※香港と大陸では”国番号”が違うので国際電話扱いになります。
中国おば) ”電話で少し話すだけ”(英語)
ケニヤ夫) ”だから。。。 香港? 大陸?”(英語)
私の心中) (おばちゃん、英語分かってんのかな?
話が通じてない。。。)
中国おば) ”携帯電話を貸して欲しい! 少ししか話さない。”(英語)
ケニヤ夫) ”香港への電話? 大陸への電話?”(英語)
中国おば) ”シンセンで親戚に迎えに来てもらうために
電話をするの、、、(略)”(中国語)
私の心中) (あらら~、通じてなかったのね、中国語ガンガンに話してる。。。)
ケニヤ妻) ”きっと大陸よ大陸。” (英語)
中国おば) (中国語でダラダラ説明し続ける)
ケニヤ夫) ”はい、じゃー香港ね”(英語)
と言って携帯電話をおばちゃんに渡す。
私の心中) (ははは、ケニヤ夫全然分かってない。。。)
中国おば) ”あれ? あれ? ロックがかかってる。。。”(中国語)
中国おば) ”あーん、わからない。。。”(中国語)
(結局電話するのを諦めて。。。)
中国おば) ”しぇーしぇー”(中国語)
と言って携帯電話をケニヤ夫に返す。
ケニヤ夫) ”しぇーしぇー”(中国語)
私の心中) (なんでケニヤ夫まで”謝謝”やねん!)
とこんな感じでした。
正直言って英語と中国語が分かりかつ
香港にも大陸にも電話できる携帯電話を
持っている私が助けてあげるべきでしたが、、、
考えてみてください。
この中国おばちゃん、香港空港でシンセンの親戚に
電話をする時間はたっぷりあったはずです。
それなのに他人の携帯電話を借りる(当然お金は払わないでしょう)。。。
ちゃっかりしてるでしょ?
さらに久しぶりに会うこの親戚。。。
本当に少し話すだけで済むかな??
昔インドネシアの空港で
”財布をなくしたの! お金貸して!”と中国語で言ってくる
おばちゃんがいた。
”貸して”と言うより”頂戴!”に極めて近いこの中国人の”貸して”。。。
私は、シンセンに電話をかけたいこのおばちゃん。。。
”助ける価値なし”と思って
思いっきり無視しました。
中国では人の”やさしい心使い”を利用して
犯罪に発展するパターンも多いので、
”困った人を見かけたら、無視する!”
に徹するべきでしょう。
はぁ~、今まで平和な日本にいたのに一気に頭が
中国モードに切り替わった些細な出来事でした。
(2020年加筆)
中国では、ちゃっかりでも必要なものを得れることが重要。
それがたとえ人をだますことであっても。。。
そんな感じを日本から急に中国に戻って感じ取った瞬間でしたね。
困っていると思っても、簡単には助けない方がいいかもしれません。